「クオリティーは過大評価されてるがリズムは凄い!」 イブラヒモビッチがプレミアリーグを語る

2018年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

古巣である“赤い悪魔”への想いも。

イブラヒモビッチは35節を消化したMLSで27試合に出場し、22得点・7アシストの大活躍を披露。ミラン復帰の噂も上がっている。(C)Getty Images

 現在、MLSのロサンゼルス・ギャラクシーでプレーするズラタン・イブラヒモビッチは、オランダ、イタリア、スペイン、フランスと欧州のあらゆる主要リーグでトロフィーを手にした。そしてヨーロッパで最後の舞台となったのが、イングランドのプレミアリーグだ。

 2016年にマンチェスター・ユナイテッドに移籍したイブラヒモビッチは、1年目にFAカップとヨーロッパリーグ優勝に貢献したが、春に膝のじん帯を痛める重傷を負い、戦線離脱を余儀なくされた。一度は復帰したものの、その後ユナイテッドと契約を解消。新大陸へと向かった。

 英誌『FourFourTwo』のインタビューでイブラヒモビッチは、「長いキャリアで様々な国やクラブを経験してきた」と、プレミア挑戦を決めた時のことを振り返っている。

「イングランドに行く必要はないと言われたよ。失敗すれば叩かれるから、とね。みんな反対していた。でもそれらの声は、俺のモチベーションになったんだ。アドレナリンが出たのさ」

 プレミアリーグが大好きだというイブラヒモビッチは、「やる気を引き出すエキサイティングなリーグ」と評価する。

「注目度も高い。技術面での個々のクオリティーは少し過大評価されていると感じるけど、でも、リズムはすごいよ。どんな一流選手でも、リズムやペースをつかめなければ成功できないんだ」
 
 またイブラヒモビッチは、「ユナイテッドに移籍したことにはとても満足しているし、非常に誇らしく思っている」と、"赤い悪魔"への想いも口にした。

「俺たちは勝った。ケガをするまで、俺は十分に役割をまっとうした。素晴らしい時間を過ごしたし、素晴らしい思い出だよ。ユナイテッドには絆を感じる。サポーターも素晴らしい。どこに行っても赤いユニホームを目にした。ファンタスティックだったよ。キャリアにおいて非常に重要な時間だった」

 イングランド挑戦は36歳になる少し前のことだった。そのことについてイブラヒモビッチは、「移籍したのが10年前じゃなかったのはラッキーだった」と続けている。

「35歳であれだけだったんだから、25歳だったらどうだったか想像してみなよ。まったく違うことになっていただろうね」

 37歳になったいまでも存在感を発揮し、古巣ミランへの復帰も噂されるイブラヒモビッチ。再び欧州でその雄姿を見ることはあるのだろうか。
 
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