「歴史的なゴール」「この国のサッカーを変える」“パラグアイ版クラシコ”で14歳の神童が衝撃の活躍!

2018年11月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界戦から遠のくパラグアイ・サッカー界の小さくない希望に。

鮮やかなループシュートを決めてダービーの主役となったオベラル。わずか14歳の少年に対し、パラグアイ国内では熱い眼差しが向けられている。 ※写真はクラブの公式ツイッターより

 これまでにも多くの逸材を世に輩出してきたパラグアイ・サッカー界に、また一人、"神童"が現われた。その名もフェルナンド・オベラル。わずか14歳のストライカーである。

 先月28日にプロデビューを飾ったばかりのF・オベラルが、より鮮烈な輝きを放ったのは、現地時間11月4日に行なわれたセロ・ポルテーニョとオリンピアの「アスンシオン・ダービー」である。

 パラグアイの首都アスンシオンに根差したクラブ同士でパラグアイ版クラシコとも呼ばれるこの一戦で、2トップの一角で先発出場をしたF・オベラルが魅せたのは開始早々の15分。味方のスルーパスに反応して、敵ゴール前に抜け出すと、相手GKを鮮やかなループシュートでかわしてゴールへ華麗に決めてみせたのだ。

 その後、追いつ追われつの展開となった試合は2-2で決着したのだが、試合後の話題は「アスンシオン・ダービー」史上最年少となる14歳9か月と29日でゴールを決めた神童に関するニュースで彩られた。

 その才能をいかんなく見せつけたオベラルだが、彼は根っからのサッカー一家の家系に生まれ育った。地元メディア『Infobae』によれば、彼の祖父は、1970年代から80年代にセロ・ポルテーニョで活躍してパラグアイ代表にも名を連ねたDFジェロニモ・オベラル。つまり、F・オベラルはいわゆるサラブレッドなのだ。

 さらに『Infobae』は、「14歳のサッカー少年が歴史的なゴールを決めた」と見出しを打ち、次のようにF・オベラルのパフォーマンスを絶賛している。

「この決戦は、わずか14歳の少年のおかげでアウェーチームが先制する興味深い展開となった。このダービー史上最年少となる歴史的なゴールを決めたオベラルは、パラグアイのサッカーを変える選手となるだろう」

 2010年の南アフリカ・ワールドカップに出場して以来、2大会連続で世界への切符を逃しているパラグアイ。そんな低迷期にあるラ・アルビロハ(白と赤の意。パラグアイ代表の愛称)にとってF・オベラルのような神童の登場は、決して小さくない希望と言えそうだ。

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