ディバラの開始42秒弾などでユベントス、クラブレコードのハイペースで10勝目到達も指揮官は苦言…

2018年11月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「11月3」の共通点とは?

強力攻撃陣が結果を出し続け、ファンからは史上最強と称賛されるユベントスだが、多くの試合で時折、守備に穴が開くのは事実。国内8連覇、そして欧州制覇のために、改善は不可欠である。 (C) Getty Images

 背後から追いかけてくるナポリとインテルは、今節のセリエAでともに大量5ゴールを奪って快勝した。だが、王者も負けていない。ユベントスは11月3日の第11節で、ジェノアにホームで3-1と勝利を収めている。
 
 ユベントスは最高の立ち上がりを見せた。開始わずか42秒にパウロ・ディバラのゴールで先制する。イタリア衛星放送『Sky Sport(スカイスポーツ)』によると、ユベントスでは2012年のインテル戦でアルトゥーロ・ビダルが決めた「18秒」以来となる早さでのゴールだ。ちなみにこのインテル戦が開催されたのは、奇遇にも11月3日だった。
 
 スカイスポーツによれば、セリエAの史上最速弾は、2001年のフィオレンティーナ対ピアチェンツァ戦でパオロ・ポッジが決めた8秒でのゴール。ビダルの12秒は、今シーズンのフランチェスコ・カプート(エンポリ)と並び、歴代10位タイの記録だ。
 
 ディバラのゴールは「リーグ最速弾トップ10」には入らなかったが、ユベントスはこれで立ち上がりから優勢に立ち、一度は同点とされながらもオウンゴールで再びリードすると、終了間際にはクリスチアーノ・ロナウドのアシストからファン・ギジェルモ・クアドラードがダメ押しとなる3点目を挙げて勝負を決めた。
 
 ユベントスは開幕から11試合で10勝1分けの勝点31をマーク。データサイト『Opta』によると、1リーグ制になってからのクラブレコードだ。サポーターの評価も高い。『Sport Mediaset』のアンケートでは、8000人近いユーザーのうち74%が、現チームを「歴代最強」だと回答している。
 
 それでも、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は慎重な姿勢を崩していない。スカイスポーツによると、指揮官は「11試合で10勝するのは簡単じゃない。だから、チームを祝福したい」と選手たちに賛辞を寄せた上で、失点には苦言を呈した。
 
「自陣での守備の改善が必要だ。いつも3得点できるわけじゃない。1-0でも勝たなければいけないんだ。終盤も幾つかミスがあった。今、万全ではない、数少ない部分のひとつだ。改善しなければいけない。もっと早くに勝負を決めなければいけないんだ」
 
 ユベントスの守備は、11試合で8失点とリーグ3位。決し悪くはない。だが、かつて鉄壁のディフェンスを誇っただけに、アッレグリ監督はリーグ8連覇に向け、さらなる向上を求めている。
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