「ベイルやベンゼマよりも18歳のヴィニシウスを!」 周囲の声にマドリーのソラーリ暫定監督は…

2018年11月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

国王杯でインパクトを残した18歳の超新星。

ファンがレギュラー定着を期待するヴィニシウス。バジャドリー戦で出場はあるのか。(C)Getty Images

 成績不振からジュレン・ロペテギ前監督を解任し、Bチームを率いていたサンチャゴ・ソラーリを暫定監督に任命したレアル・マドリーは、11月3日のラ・リーガ第11節でバジャドリーと対戦する。

 ミッドウィークのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の4回戦第1レグでメリージャを4-0と沈め、新体制初戦で白星を挙げたマドリーだが、あくまでも相手は2部Bリーグ(実質3部リーグ)のチーム。ソラーリ監督の手腕が問われるのはここからだ。

 メリージャ戦では、これまで起用法を巡って議論が絶えなかったヴィニシウス・ジュニオールが先発出場してインパクトを残した。スペイン紙のアンケートでは、ガレス・ベイルやカリム・ベンゼマに代え、ヴィニシウスを先発で起用すべきとの声も上がっている。
 
『ESPN』によると、ソラーリ監督も2日の会見で、「ここでは先発出場が自動的に約束されることなど絶対にない」とし、チャンピオンズ・リーグ3連覇という偉業を成し遂げたメンバーであっても、出場機会が保証されてはいないと述べた。

「つねに怪我や調子の問題もある。チームの選手は全員、先発出場する可能性があるんだ。それぞれ経歴や出場試合数、経験や獲得タイトルは異なる。だが、全員が非常に優れた選手たちだ。それぞれ何かをもたらすことができる。経験のあるベテランたちも、若い選手たちもね」

 とくに注目されるのが、宿敵バルセロナに1-5と大敗したクラシコでも批判されたベイルだ。ソラーリ監督は「ベイルにはスポットライトが当たっている」と述べた。

「我々全員が、ベイルにはすべての試合でその素晴らしいクオリティーを見せてほしいと思っている。ファンタスティックな選手で、すべての試合で彼のプレーを楽しみたいと思っているよ」

 一方で、ソラーリ監督はヴィニシウスについて、「彼には時間と試合出場が必要だ」と、バジャドリー戦での起用に関して明言は避けつつも、プレーしていくことが大切との見解を示した。

「彼はまだ18歳だ。そして経験は大事だよ。その経験を得るためには、試合に出なければいけない。ただ、これは若手にとって非常に普通のプロセスだ。明らかな才能はみんな分かっている」

 あくまでも監督代行として暫定的に指揮を執るソラーリだが、結果を出していけばこのまま続投することもあるかもしれない。だが、少なくとも今シーズンいっぱいは率いたいかと問われると、ソラーリ監督は「考えていない。次の試合のことだけを見ている」と述べるにとどまった。

「私にできるのはそれだけだし、それが私のすべきことだ。チームも同じだよ。サッカーで大切なのは次の試合だ。ありきたりな言い回しかもしれないが、それが現実なんだよ」

 ただ、ソラーリ監督が続投するかは別として、マドリーに勝利が求められているのは確かだ。まずはバジャドリーを相手に、リーグ戦で6試合ぶりとなる白星を取り戻したい。
 

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