2点差をひっくり返した“90+8分”の決勝弾に名波浩監督も大興奮! 「我々はまだ死んでいない」「選手たちは素晴らしいとしか言えない」

2018年11月03日

「若干の気に食わなさはあるゲーム」だと反省も忘れなかったが…

小川が終了間際にPKで決勝点!これがJ1初ゴールだった。(C)J.LEAGUE PHOTOS

[J1リーグ31節]磐田3-2広島/11月3日/ヤマハ

 まさに"劇的"だった。2位のサンフレッチェ広島を迎えた31節のホームゲームで、ジュビロ磐田が0-2からの逆転勝利を収めたのだ。
 
 31分にティーラシン、59分に和田拓也にゴールを許して2点を先行された磐田は、そこから怒涛の反撃を開始。65分に川又堅碁がCKのこぼれ球に詰めて反撃の狼煙を上げ、80分には途中出場の櫻内渚が追加点を奪う。そして迎えたアディショナルタイム、CKの競り合いで高橋祥平がPKを獲得し、これを小川航基が沈めて90+8分に逆転したのである。
 
 いずれのゴールも相手の守備を崩したものではなく、ラッキーな面があったのも確かだろう。とはいえ、2位の広島を相手に2点のビハインドを撥ね返した事実は変わらない。磐田の名波浩監督が「結果には興奮している。選手たちは素晴らしいとしか言えない」とまくし立てたのも理解できるというものだ。
 
 指揮官は、「後半の立ち上がりから2点目を取られた前後、システムを変えながらだったんですが、一番我慢しなければならないところでやられてしまって、若干の気に食わなさはあるゲーム」だと反省も忘れなかったが、「それでも、点が取れていない我々が、0-2からひっくり返したのは価値があるし、残留に向けて、(目標としていた)勝点40に向けて、非常に強い気持ちが出たと思います」と選手たちの奮闘を讃え、さらに続けた。
 
「我々はまだ死んでいないですし、生き返ったとホワイトボードには書いている。この勝利も、それを助けてくれるのではないかと思います」
 
 名波監督も言う通り、「まだ残留が決まったわけではない」が、この1勝は残留に向けた機運を高めるうえで大きな役割を果たすのは間違いないだろう。磐田は11月3日時点で勝点40の11位。他会場の結果次第ではあるが、次節のアウェーFC東京で残留を決める可能性がある。
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