電撃移籍は実現するか!? バイエルンが「ハメス+1億ユーロ」の超破格オファーでディバラ獲得を画策!

2018年11月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊紙が推測する実現性は?

バイエルンで満足のいく成績を残せていないとされているハメス(左)。そんな背番号10の代わりに、ドイツの絶対王者がディバラを狙っているようだ。 (C) Getty Images

 もし実現すれば、来夏の移籍市場を大いに賑わすことは間違いない。

 現地時間11月1日、トリノを拠点とするイタリア紙『Il Corriere di Torino』は、バイエルンがユベントスのアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラの獲得を模索していると報じ、その手段としてチームの10番であるコロンビア代表MFのハメス・ロドリゲスをトレードに出すことを検討しているとした。

 クラブOBでもあるニコ・コバチをフランクフルトから引き抜く形で招聘した今シーズンのバイエルンだが、9月から10月初旬にかけての公式戦4試合で未勝利(ブンデスリーガでは2連敗)となり、メディアからは「危機的状況にある」と手厳しい批判を受けた。

 その後、ヴォルフスブルク戦(ブンデスリーガ第8節)から公式戦4連勝と持ち直した感はあるが、10月30日(現地時間)に行なわれたDFBカップ2回戦では、4部のレディングハウゼンを相手に2-1と勝利するも、その試合内容にドイツ王者らしさは見られなかった。

 そんなバイエルンにあって"不満分子"のように扱われてしまっているのが、他ならぬハメスなのだ。ドイツ紙『Bild』によれば、現在、レアル・マドリーから2年のローンで加入しているコロンビア代表MFは、指揮官の手腕や振る舞いに疑問を抱いており、その精神的な問題がパフォーマンスの低下に繋がっているという。

 一方のコバチ監督も、ハメスには満足しておらず、公式戦10試合に出場させているものの、『Bild』は「以前よりもクラブ内での立ち位置は低くなっている」と報道している。

 そこでバイエルンは、かねてからクラブの補強ターゲットの最上位に据えているディバラの獲得に、ハメスを利用しようと画策しているようだ。

『Il Corriere di Torino』によれば、バイエルンはハメスと契約を結んだ際に付帯させた4200万ユーロ(約54億万1800万円)での買い取りオプションを行使したうえで、ユーベに「ハメス+1億ユーロ(約129億円)」という破格のオファーを提示する算段だという。

 ユベントスは2016年8月にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したフランス代表のポール・ポグバを買い戻す計画を水面下で進めており、そのための補強資金を得られるという点(さらにハメスも付いてくる!)では魅力に感じるかもしれない。

 しかし、伝統の10番を背負うディバラは、やはり希有な存在である。今夏の移籍市場でクリスチアーノ・ロナウドが加わったこともあり、以前よりも存在感がやや希薄になったとはいえ、公式戦11試合で5ゴールとまずまずの成績を残している。その事実を踏まえれば、ユベントスがバイエルンの申し出に首を縦に振るとは考えにくい。

『Il Corriere di Torino』も、「ディバラは本来、非売品だ。"適切"なオファーが来た場合にのみ売られるだろう」と綴りながらも、「バイエルンはアルゼンチン代表FWの獲得を諦めないだろうが、実現するにしても来夏以降だ。今もユベントスは10番の力を必要としている」と、実現の可能性は低いと予想した。

 このように、日の目を見ることはないであろうとされるハメスとディバラの電撃トレードだが、果たして!?
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