「日本を引きずり回した!」「最高の初勝利」サウジ紙がU-19日本代表を撃破した若き精鋭たちを大絶賛!

2018年11月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本にとってはさぞや不慣れな展開だっただろう」

日本は終盤、久保(手前)を牽引車に猛攻を仕掛けたが……。最後までサウジの堅牢を崩すには至らなかった。(C)Getty Images

 大会連覇を狙ったU-19日本代表の挑戦は、決勝を前についえた。
 
 11月1日、インドネシアで開催されているU-19アジア選手権は準決勝を消化し、日本はサウジアラビアと対戦。影山ジャパンは準々決勝のインドネシア戦から先発9人を入れ替えて臨んだ。ともに無傷の4連勝同士で、実力伯仲の好勝負が予想されたが、終始ボール支配で上回ったのはサウジだった。日本はボールを追う時間が多くなり、流れを掴めぬまま前半だけで2点のリードを許してしまう。後半頭から久保建英、宮代大聖を前線に投じて反撃を試みるが、なかなか形勢を逆転できない。終盤も猛攻も実らず、ベスト4で涙を呑んだ。

 
 韓国との決勝に駒を進めたヤングファルコンズ(U-19サウジ代表の愛称)。彼らのパフォーマンスを絶賛したのが、サウジの全国紙『Arab News』だ。同大会で日本に勝利したのは史上初めてだった。
 
「我らのヤングファルコンズが、U-19アジア選手権で初めて日本を打ち破った。試合を通じてライバルを圧倒しての最高の勝利を飾ったのだ。相手は4試合で15得点を挙げる攻撃陣を擁していたが、チームはほとんど付け入るスキを与えず、効率良く2得点を奪ったのである。自慢のパスワークで日本を揺さぶり、ずっと引きずり回した。日本チームにとってはさぞや不慣れな展開だっただろう。あれだけボールを追い回すことになるとは、予期だにしていなかったはずだ」
 
 それでも久保はやはり脅威に感じたようで、「ディフェンディングチャンピオンは終盤に攻勢を仕掛けてきた。その急先鋒となっていたのが、図抜けた個の力を発揮したタケフサ・クボだ」と評し、同紙は「ただそれでも、日本はゴールを割れなかったのである」との一文でレポートを締めている。
 
 ファイナルに到達できなかったU-19日本代表だが、来夏にポーランドで行なわれるU-20ワールドカップのチケットは手中に収めた。今大会での悔しさをバネに、Jリーグをはじめとしたそれぞれのフィールドでどれだけ自己を磨けるか。さらなる飛躍の舞台はポーランド、そして2年後の東京オリンピックへと続く。
 
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