南米王者決定戦は史上初の「スーペルクラシコ」に! ボカが宿敵リーベルの待つリベルタドーレス決勝へ進出

2018年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

パルメイラスは連続ゴールで勢いづいたが…

パルメイラスが2点を奪って勢いづいていたところで、貴重なミドルを叩き込んだベネデット。この瞬間に勝負は決した。 (C) REUTERS/AFLO

 10月31日(現地時間)、コパ・リベルタドーレス準決勝・第2レグが行なわれ、アルゼンチンのボカが2-2でブラジルのパルメイラスと引き分け、合計スコア4-2で決勝進出を決めた。
 
 第1レグではボカがホームで2-0と先勝。パルメイラスは本拠地に戻ってのリターンマッチで少なくとも2ゴールを奪う必要があり、立ち上がりから攻勢を仕掛け、10分には右サイドを攻略してのクロスをブルーノ・エンリケが押し込んで、早くもゴールネットを揺らす。
 
 しかし、これはVARによって、右サイドでデイベルソンにスルーパスが渡った際にオフサイドがあったとして無効とされてしまった。
 
 助かったボカは、13分にアビラがファーストシュートを放つ。これはGKウェベルトンにゴールライン上でセーブされるも、19分にスルーパスでビジャが右サイドを抜け出してクロスを入れると、これをアビラがダイレクトで合わせ、右ポストを叩きながらもゴール。アウェーゴールを奪い、さらなる優位に立った。
 
 パルメイラスは20分、23分とB・エンリケがきわどいシュートを放ち、26分にはCKからゴメスが競り勝ってのヘディングシュートを放つが、GKロッシの好反応に阻まれる。
 
 ポゼッションで大きく上回って攻勢に立つホームチームだが、攻撃に鋭さがあるのはボカの方で、スピーディーなカウンターから再三フィニッシュまで持ち込むなど、ゴールを狙うホームチームに脅威を与え続けながら前半を終えた。
 
 後半、パルメイラスはさらに攻撃のギアを上げ、47分にドゥドゥの右からのクロスをボカDFがクリアしそこなったところを、ルーカス・リマがダイレクトで叩くが、鋭い弾道のシュートはロッシの正面に飛び、好機を活かせない。
 
 しかし53分、FKからの浮き球をメーロが頭で落とし、これに反応したルアンがペナルティーエリア右に抜け出し、強烈なシュートでロッシの足下を抜いて同点ゴールを挙げる。
 
 さらに59分、右サイドからの速い攻めでL・リマがエリアに侵入したところで、勢い余ったイスキエルドスに倒されてPKを獲得。これをゴメスがロッシの逆を突いて決め、逆転に成功した。
 
 合計スコアでも逆転するには、まだ2点を奪わなければならないパルメイラスだが、連続得点に勢いづき、立て続けに惜しい場面を作り出す。
 
 対するボカは、守勢を強いられ、攻撃でも前半のような鋭さが見せられずにいたが、70分、久々にパスを繋いで敵陣深くに攻め入り、エリア外でベネデットが右足でグラウンダーのミドルを放つと、ボールはゴール左隅に突き刺さり、貴重な2つ目のアウェーゴールを奪取。敵地の観客を沈黙させた。
 
 77分にも、ナンデスが倒されて得た好位置でのFKを、サラテがクロスバーに当ててホームチームを脅かすボカ。残り時間で3点を失わなければいいという安全圏に入り、パルメイラスの攻撃に対しても余裕を持って対応して、5分のアディショナルタイムの後、タイムアップの瞬間を迎えた。
 
 名将フェリポン率いる難敵を下し、ボカは2012年以来11回目の決勝進出を果たした。待ち受けるのは、宿敵リーベル。「スーペルクラシコ」での南米王座決定戦は史上初である。
 
 ボカが7回目、リーベルが4回目の優勝を懸けて臨む決勝は、ホーム&アウェー方式で11月7日、28日に行なわれる。そして勝者は、12月12日からUAEで開催されるクラブワールドカップに出場する。
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