指揮官解任に揺れたマドリー、ソラーリ暫定監督がその“初陣”で起用したメンバーは?

2018年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

オドリオソラが1G2Aの活躍を披露。

トップチームでの初陣を4-0の勝利で飾ったマドリーのソラーリ暫定監督。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間10月31日に開催されたコパ・デル・レイ4回戦、レアル・マドリーは2部Bリーグ(実質3部リーグ)に属するメリージャとのアウェーゲームに臨み、4-0で勝利。サンティアゴ・ソラーリ暫定監督の初陣を制した。

 クラシコでの大敗を受けてジュレン・ロペテギを解任したマドリーは、Bチームの指揮官を内部昇格させて急場をしのぐ形となった。おそらくソラーリは、インターナショナルマッチウィークに突入する11月中旬までの4試合――メリージャ戦(コパ)、バジャドリー戦(リーガ11節)、プルゼニ戦(CL)、セルタ戦(リーガ12節)――で指揮を執ることになる。

 その初戦となったメリージャ戦、ソラーリ暫定監督はクラシコと同じ4-3-3システムを採用。メンバーは、GKにケイラー・ナバス、DFラインを右からアルバロ・オドリオソラ、ハビエル・サンチェス、セルヒオ・ラモス、セルヒオ・レギロンの4人で構成し、中盤は、アンカーにマルコス・ジョレンテ、インサイドハーフの右にマルコ・アセンシオ、左にダニ・セバジョス。3トップは右から、ルーカス・バスケス、カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールという11人だった。
 
 Bチーム所属の選手ふたり(ヴィニシウスとJ・サンチェス)を含むおよそ"2軍"といっても差し支えのないメンバーのマドリーは、しかし、危なげない戦いを披露した。

 28分、L・バスケスとオドリオソラで右サイドを攻略し、ベンゼマがあっさり先制点を奪うと、前半のアディショナルタイムにも左のヴィニシウスが右足アウトで出したパスを、アセンシオが豪快に叩き込んだ。

 ソラーリ監督は後半、S・ラモスとベンゼマを下げてナチョとフェデリコ・バルベルデを投入。これによって攻撃力はやや落ちたものの、78分、ゴール前の混戦から最後はオドリオソラが押し込んでリードを3点に広げ、終了間際にもショートコーナーからオドリオソラのクロスをクリスト・ゴンサレスがヘッドで決めてダメ押し。4-0の勝利を飾った。

 83分にアセンシオに代えて送り込んだクリストなど、自身の教え子を多く含んだ若手中心のチームで初陣を飾った暫定監督のソラーリ。だが、指揮官としての力量が問われるのは次戦以降になるだろう。

 ガレス・ベイル、イスコ、ルカ・モドリッチ、マルセロといった主軸となるメンバーを束ねて、1部リーグのチームを相手にどんなサッカーが見せられるか。そして、クラシコの大敗で一度地に堕ちたマドリーは、ここからどう這い上がってくるのか。結果はもちろんだが、そのプレー内容も注目される。
 

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