『総力戦』の鹿島が伏兵の一発でC大阪を撃破!先発9人を入れ替えてACL決勝への準備も着々

2018年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合終盤にGKクォン・スンテがビッグセーブ2発!

スタメン出場した小笠原(40番)とソウザ(11番)が中盤で激しい競り合いを見せる。写真:田中研治

[J1リーグ31節]鹿島1-0C大阪/10月31日/カシマ
 
 J1リーグ31節の鹿島アントラーズ対セレッソ大阪が31日、県立カシマサッカースタジアムで行なわれ、ホームの鹿島が1-0で勝利した。
 
 鹿島は11月3日に迎えるペルセポリスとのACL決勝を見据え、24日のACL準決勝・水原三星戦からスタメンを9人変更。鈴木優磨や土居聖真をベンチに置き、久保田和音や田中稔也ら若手をスタメンに送り出すという『総力戦』で挑んだ。
 
 その影響が出たのか、立ち上がりはC大阪のペースで進む。アウェーチームはソウザや山口蛍を起点に長短のパスを使い分けて敵守備陣を揺さぶり、16分には杉本健勇が水沼宏太のコンビネーションからポスト直撃のミドルを放った。
 
 一方の鹿島は27分、右サイドで細かくパスをつないでエリア内に侵入し、田中稔也がシュート。さらにGKが弾いたボールに山口一真が詰めるも、枠を外してしまう。
 
 C大阪は40分に左サイドでボールを受けた高木俊幸のマイナスのクロスを柿谷曜一朗が合わせるも、GKクォン・スンテのファインセーブにあってゴールを奪えない。
 
 後半に入ると、鹿島がセットプレーから先手を打つ。52分、永木亮太のCKをニアサイドで合わせた小田逸稀のヘディングシュートが、GKキム・ジンヒョンの手を弾いてラインを割ったのだ。小田はこれがJ初ゴールだった。
 
 試合終盤はC大阪が1点を返そうと前がかりになり、鹿島が裏のスペースを突いてカウンターを狙う展開に。そうした流れから、鹿島は75分に久保田和音のスルーパスを受けた山口がGKとの1対1を迎えるも、タイミング良く前に出たGKキム・ジンヒョンにシュートをストップされる。
 
 対するC大阪は、80分にセットプレーから杉本が決定的なヘディングシュートを放つも、またもGKクォン・スンテのファンセーブにあってゴールならず。さらに86分の柿谷のシュートもクォン・スンテにブロックされた。
 
 結局、そのまま1-0で試合は終了。勝った鹿島は北海道コンサドーレ札幌とFC東京を抜き、暫定ながら3位に浮上し、来季のACL出場圏内に躍り出た。主力を温存しながらも勝点3をモノにした鹿島の雰囲気は良く、週末のACL決勝にも弾みがついたようだ。
 
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