C・ロナウド、マドリー退団の真相をついに激白! 「ペレス会長は僕をビジネスのための存在としか見ていなかった」

2018年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

ユーベ移籍は「カネ目当て」じゃなく…

今夏にユーベに移籍し、世間を大きく賑わせたC・ロナウド。その決意に至ったのはマドリーのペレス会長への不信感だった。 (C) Getty Images

 サッカー界の偉大なる"クラッキ"が、今夏の移籍騒動に関して、ついにその口を開いた。レアル・マドリーからユベントスへ移籍したクリスチアーノ・ロナウドだ。

 2009年8月にマンチェスター・ユナイテッドからマドリーに加入したC・ロナウドは、在籍9シーズンで公式戦438試合・450ゴールを記録。「銀河系軍団」の花形スターとして、前人未到のチャンピオンズ・リーグ3連覇達成など、幾多のタイトル獲得に貢献した。

 しかし、C・ロナウドはそんな濃密な時間を過ごしたマドリーを退団。今夏にユーベに電撃移籍。その決断もさることながら、移籍金1億1700万ユーロ(約153億円)、推定年俸3000万ユーロ(約39億円)という33歳ながら超破格の待遇は、フットボール・ファンを大いに驚かせた。

 それだけに移籍の理由には、「カネ目当て」など様々な憶測が飛び交ったが、当のC・ロナウドはこれまでその真意を明らかにしてこなかった。そんななか、ポルトガル代表FWは、フランス誌『France Football』のインタビューでついにその沈黙を破ったのだ。

 マドリーの大スターとしての地位を完全に確立していたC・ロナウドは一体なぜ、クラブを離れる決断を下したのか? その背景にはフロレンティーノ・ペレス会長との不和が存在していたようだ。赤裸々に明かしている。

「ペレス会長は、僕のことをビジネスのための存在としか見ていなかったんだ。僕はそれが分かっていた。彼が話していたことは決して本心から来たものではなかった。マドリーの人間でとくに会長からはそう感じていた。

 僕は、その関係が始まったときと同じようには考えられていなかったんだよ。最初の4~5年は、僕は『クリスチアーノ・ロナウドだ』と感じていた。しかし、その後は違った。彼らは、僕がもはや『不可欠な存在ではない』と見ていた。だから、僕はチームを離れることを考えたんだ。ある時に僕はニュースを見ていて、彼らは『クリスチアーノが退団を求めている』と言っていた。ただ、あえて、真実を言うならば、いつも会長からは『僕は引き止めるつもりはない』という雰囲気があったよ」

 そして、C・ロナウドは「カネ目当て」という噂を断じ、さらにユーベを選んだ理由を告白した。

「お金のことが重要なら、僕は中国に行っていたさ。ユーベやマドリーの5倍は稼げたからね。だけど、僕はお金のためにユーベへ来たわけじゃない。今、貰っているのはマドリー時代と同じくらいの金額だよ。前より多いとまではいかないしね。あそこと違っているのは、『ユーベが本当に僕を求めてくれた』ということさ。彼らは僕にそれを話して、明白かつ熱心に伝えてくれたんだ」

 自身への愛の希薄さを感じ、戸惑っていたところにイタリアの絶対王者から舞い込んだ情熱的なアプローチに心を突き動かされたC・ロナウド。今夏のメルカートを大いに賑わせたエポックメーキングな移籍の裏には、そうした経緯があったのだ。

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