【ルヴァン杯|湘南】ニューヒーロー賞を受賞した遠藤以上の活躍を―― 杉岡大暉はA代表入りの足掛かりを作れるか

2018年10月26日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

同世代の遠藤のニューヒーロー賞受賞を「意識しない」と言うが…

緊張しつつも、前日練習では笑顔も見せた杉岡。明日の大舞台でどのようなプレーを見せるのか注目だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 10月26日、翌日のルヴァンカップ決勝で横浜と対戦する湘南が埼玉スタジアム2002で公式練習を行なった。

 そのなかで溌剌とした動きを見せていた選手がいる。U-21日本代表の杉岡大暉だ。「本当にいよいよ決勝だなと言う感じが自分のなかで出てきた」と緊張している素振りを見せたが、「ちょっと固くなっている感じはありますけど、試合になれば大丈夫」と言い切って大舞台を待ち望んでいる様子が窺えた。
 
 昨季は高卒ルーキーながらJ2で37試合に出場し、J1に舞台を移した今季は25試合でピッチに立っている。U-21日本代表でも主軸として活躍しており、森保一監督がA代表と指揮官の座を兼任しているため、ひとつ上のステージも現実的な目標だろう。

 そうした状況を考えれば、多方面から注目を集めるルヴァンカップ決勝の舞台はアピールをする絶好の機会だ。
 本人の意識も変わってきており、U―21代表メンバーとして参戦した8月のアジア大会以降はA代表入りを意識する言動も出てきた。明日のルヴァンカップ決勝も名を挙げるチャンスだと捉えており、「たくさんの人が見てくれている。チームのためにしっかりやれば、おのずと評価はついてくるものだと思っている。まずはチームが優勝できるように頑張りたい」とチームを初のルヴァンカップ王者に導き、さらなる高みを目指すつもりだ。
 
 U-21代表のチームメイトであり、決勝で相まみえる横浜の遠藤渓太がルヴァンカップのニューヒーロー賞(21歳以下の優秀選手)に輝いた。「(遠藤の受賞について)意識はせずにチームのためにやれればいい」と言うが、同じ東京五輪世代の俊英には負けられないという思いもあるだろう。
 
 初の檜舞台で湘南の若き守備者がどのようなプレーを見せるのか。A代表入りの足掛かりを作るためにも、ファイナルは負けられない。
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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