A・マドリーからも4ゴール! 攻守が充実し采配も大当たりのドルトムントがCL3連勝&無失点維持!!

2018年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

序盤は相手の圧力に窮屈なプレーを強いられるも…

今シーズン、公式戦で4ゴール以上を決めたのは、これで5試合目。驚異の攻撃力を誇る一方で、ドルトムントは守備も安定してきており、強敵相手に最高のゲームを展開した。 (C) REUTERS/AFLO

 10月24日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージの第3節が行なわれ、グループAではドルトムントが4-0でアトレティコ・マドリーを下した。

 ともにここまで2勝を挙げているが、とりわけドルトムントは2試合ともクリーンシート。ホームで強敵アトレティコに対してもゴールを奪えるかが注目された一戦、香川真司はベンチ外となった。

 試合は序盤、アトレティコがボールポゼッションで上回り、長短のパスを織り交ぜて攻撃を組み立て、守備では帰陣と寄せの速さでドルトムントの攻撃を封じ、ボールを奪うとカウンターに結びつけていく。11分には、ファンフランが右サイドを抜け出してのプレーから、グリエーズマンがペナルティーエリア内でファーストシュートを放った。

 対するドルトムントは16分、ボールを回しながらハキミがエリア外からミドルを狙うが、ブロックされる。スペースのないなか、序盤のホームチームは、窮屈なプレーを強いられたが、時間の経過とともにポゼッションを高め、21分にはヴィツェルのミドルが、GKオブラクの牙城を脅かす。

 さらに31分、ドルトムントはハキミの攻め上がりから、流れたボールをプリシッチがフリーでシュートを放つが、わずかに枠外という惜しい場面を迎えた。

 守備でもドルトムントは高い集中力を保ち、28分に縦パスでD・コスタに抜け出されるも、しっかり寄せてシュートチャンスを潰したが、31分にグリエーズマンが右に流れて放ったシュート(わずかにゴール右外)には肝を冷やした。

 ホームチームは35分、中盤のディレイニーが左足を痛めてダフードと交代というアクシデントに見舞われるも、ペースを掴み続け、攻撃では敵陣深くに入ったところでスピードを上げ、複数の選手が連動した動きからの崩しを狙っていく。

 そして38分、プリシッチの右からの持ち込みからボールを繋ぎ、ヴィツェルがエリア外からシュート。これが寄せたリュカに当たって軌道が変わりゴール。堅守を誇る相手から、守備を崩し切らずとも点を奪ってみせた。

 勢いづいたドルトムントは42分、ディアロのスルーパスでロイスが抜け出し、ここで得たCKからザガドゥが競り勝ってヘディングシュートと、連続して惜しい場面を作るなど、攻勢を維持して前半を終えた。

 後半、アトレティコは攻撃のギアを上げて立ち上がりからドルトムント・ゴールに迫り、50分にCKからサウールが流れたボールを拾って、わずかに右外に逸れるシュート。彼はその2分後、エリア右外から左足の一撃でクロスバーを叩き、さらに56分にもきわどいシュートを浴びせていく。

 一方的にアウェーチームに押し込まれ、ひたすら耐え忍ぶドルトムント。59分になってようやくカウンターを見せるも、劣勢は変わらず、ファーブル監督は守備、とりわけファンフランの脅威に晒される右サイドの強化を狙って63分にラーセンをゲレイロに代える。

 ここから攻勢に転じたドルトムントは、65分にロイスがドリブルでエリアに侵入し、GKオブラクとの1対1に持ち込むが、飛び込んだハキミとかぶってしまい、フィニッシュまで持ち込めない。

 アトレティコは70分、サウールに代えてコレアを投入して勝負をかけ、71分にはファンフランが右サイドを抜け出して好クロスを入れ、直後にはグリエーズマンのラストパスからコレアがシュートチャンスを迎えるも、ドルトムントの守備に潰される。

 しかし、交代策が当たったのはドルトムントだった。73分、中盤でのパス回しから、ハキミが左サイドを抜け出して入れたクロスを押し込み、貴重な2点目を挙げたのはゲレイロだった。

 リードを広げたドルトムントは、守備でもより鋭さを増し、アトレティコの決死の攻めに対応。78分にはコレアの決定的なシュートを浴びるも、GKビュルキは好反応、さらにポストにも救われる。また、80分にはグリエーズマンに対し、DF陣が寄せてサイドに押し込み、シュートコースを塞いでみせた。

 守備への意識を保ちながら、79分に注目のサンチョを投入して攻撃での脅威も相手に与え続けたファーブル監督の采配が、ここでも見事に当たり、84分、ドルトムントはゲッツェのスルーパスで抜け出したハキミのラストパスを受け、サンチョが決定的な3点目のゴールを難なく決める。

 さらに89分、右サイドの攻撃から、アトレティコのF・ルイスの横パスをゲレイロがカットしてダメ押しの一撃。なんと欧州の大舞台でも、ドルトムントは4ゴールを奪ってみせた。

 意外なほどの大差がついた一戦。試合ごとに自信を深めているドルトムントが攻守、そして監督の采配も含めて、全ての良さを発揮して3連勝を飾り、今回も無失点をキープした。

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