鹿島が描くACL決勝進出への"必勝プラン”「誰が点を取ってもいい」と言う土居聖真がイメージするのは?

2018年10月24日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

全員攻撃・全員守備で決勝進出を勝ち取る

敵地での水原三星戦は厳しい戦いが予想されるが、土居は「先に勝っているアドバンテージはやっぱり、精神的にも有利」と考える。(C)SOCCER DIGEST

「内容がどうあれ、結果がすべて。次に進むことを最優先に考えて、どんなことでもできればな、と思います」

 アウェーでの水原三星とのACL準決勝第2レグに向け、土居聖真は気持ちを高めている。ホームでの第1レグは3-2の逆転勝利。序盤に2失点するも、その後に3ゴールを奪った。「前回対戦では開始早々にやられているので、そこは絶対に集中して入らないといけない」と気を引き締めつつ、「今回もどういう展開になっても、最後まで諦めずに戦う姿勢が大事になってくる」という。
 
 ふたつのアウェーゴールを与えてしまったのは痛手だが、「先に勝っているアドバンテージはやっぱり、精神的にも有利」と土居は考える。
 
「そこは僕らのほうが上に立っているっていうか、だから落ち着きだったり、焦らないことが必要になってくる」
 
 そのうえで、チームとしてどう戦うべきか。
 
「レッズ戦(J1リーグ30節/1-3)は負けたけど、ああやってワンチャンス、ツーチャンスをモノにして得点することが、今回の試合では鍵になってくるはず」
 
 土居は「個人的には、堅く試合に入れるかどうかが重要」と語る。ホームの大声援を受け、開始からアグレッシブに仕掛けてくるであろう相手に対し、慌てず、我慢しながら上手くいなして、チャンスが来ればそれをゴールに結びつける。そんな"賢い"戦い方を想定する。
 
 その意味で、アタッカーの土居にかかる期待は大きくなる。当然、本人もそれは理解しているが、余計な気負いはない。
 
「前線の選手はもちろんそうだけど、レッズ戦も(SBの西)大伍君が決めたし、水原との第一戦目も(SBの内田)篤人さんが得点している。誰が点を取ってもいいと思っている。別に前線の選手だから点を取らないといけないとか、守備をしなくてもいいってわけじゃないし、後ろの選手も攻撃しなければいけないし。そこはやっぱり、チーム力だと思います」
 
 全員攻撃・全員守備で決勝進出を勝ち取る。少なくない怪我人を抱えているからこそ、チームがひとつになって、敵地での難しいゲームを乗り切りたい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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