「バルサ戦が絶頂期だった」「戦力に数えられていない」ヘタフェ番記者が柴崎岳の現状をバッサリ!

2018年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

今後の地位向上に向けたポイントは?

ヘタフェで苦戦が続く柴崎。現状を打破するためには一体何が必要なのか? 番記者が論じている。 (C) Getty Images

 日本代表の絶対的な司令塔として成長が期待されている柴崎岳が苦しんでいる。所属するヘタフェで出場機会を得られずにもがいているのだ。

 今シーズン、ヘタフェ在籍2年目を迎えた柴崎だが、レアル・マドリーとの開幕戦にフル出場した後、7試合でわずか28分しか出場機会を得られていない。満足にプレー出来ているとは言えないのが現状だ。

 今月16日のウルグアイ戦に74分まで出場した後に迎えた20日のラ・リーガ第9節のラージョ・バジェカーノ戦(〇2-1)も、地元メディアなどの戦前の予想では先発が濃厚とされていた柴崎だが、蓋を開けてみれば、90分間に渡ってベンチでくすぶった。

 そんな苦境に立たされている26歳の日本代表MFについての分析を展開したのは、マドリードを拠点とするスペイン全国紙『Marca』のヘタフェ番、ファンカル・ナバセラーダ記者だ。同氏は、柴崎へ辛辣な評価を綴っている。

「ヘタフェは今シーズン、リーガで良いリズムで、その歩みを進めている。ほとんどの顔触れが刷新されたチームで、もう1シーズン、トップリーグに残ろうと奮闘している。しかし、チーム内には、アリカンテ出身指揮官にほとんど戦力に数えられていない、昨シーズンから在籍している男がいる。それはガク・シバサキだ。

 ホセ・ボルダラス(監督)は、彼のポテンシャル、そして彼が何をもたらせるのかを理解している。ボルダラスは日々の練習で、ロシア・ワールドカップで強い印象を残した選手の片鱗を見出そうとしているが、しかし、ガクはヘタフェというチームにはまらないままだ」

 さらに昨シーズンのバルセロナ戦でスーパーゴールを決めた柴崎について、「あのバルサ戦では世界を驚かせるゴールも生みだした。しかし、それが彼にとってヘタフェでの絶頂期だった」と断じたナバセラーダ記者は、柴崎が今後、ヘタフェで出場機会を増やしていくためのポイントも挙げた。

「この日本人は今シーズン119分しかプレーしていない。90分は第1節、サンティアゴ・ベルナベウでのマドリー戦。あとは第4節のセビージャ戦における29分のみだ。その日以降、私は彼を目にしてしない。

 それ以降の5試合、ガクは2試合をベンチ、3試合をスタンドで過ごした。バジェカス(ラージョ・バジェカーノ戦)では再び招集リストに含まれ、試合に出場するためにウォームアップをしたが、負傷者が出たことでボルダラスはプラン変更を余儀なくされた。彼は日々の練習で努力をし、また、ボルダラスを納得させなければならない」

 ヘタフェはリーガ9節終了時点で3勝3分3敗、首位バルサと6ポイント差の10位と好位置につけている。開幕前に降格も予想されていたチームからすれば、上々のスタートを切ったと言えるだろう。

 その中で、一人出遅れた格好の柴崎。インテンシティーとディシプリンを徹底的に要求する指揮官の下で、今後もアピールの日々は続きそうだが、果たして光明は差すのだろうか?
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