指揮官の進退が騒がれるマドリー、イタリア紙は「ペレスはすでにコンテを選んだ」と報道

2018年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

残る問題は「就任のタイミングのみ」とも。

イタリア紙『Corriere dello Sport』がマドリーの次期監督に「決まっている」と報じたコンテ。スペインではBチームを率いるソラーリの内部昇格も有力視されているが…。(C)Getty Images

 公式戦5試合で1分け4敗と深刻な不振に陥っているレアル・マドリーは、ジュレン・ロペテギ監督の進退が騒がれている。前スペイン代表監督が、10月28日のバルセロナとのクラシコでも指揮を執るのかどうかが注目されているところだ。

 ただ、一部のメディアは「いずれにしてもロペテギ監督への信頼は失われた」と報じている。そこで取りざたされているのが、後任候補だ。スペインでは、マドリーBのサンチャゴ・ソラーリ監督や、ファンの間で絶大な人気を誇るグティ(現ベジクタシュ・アシスタントコーチ)らの名前が挙がっている。

 候補のひとりと目されているのが、前チェルシー監督のアントニオ・コンテだ。少し前にもマドリーとコンテのコンタクトを伝えたイタリア紙『Corriere dello Sport』は10月22日、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は後任として「すでにコンテを選んだ」と報じた。
 
『Corriere dello Sport』紙は、マドリーがコンテにコンタクトを取ったのは、セビージャに敗れた翌日の9月27日と報道。「関心アリ」と返答したコンテの代理人が、ここにきてチェルシーとの違約金を巡る交渉でも歩み寄る姿勢を見せ始めたと伝えている。

 マドリーは、ジネディーヌ・ジダン前監督の退任後にもコンテに就任を打診したが、違約金を巡ってチェルシーと問題を抱えていた指揮官に断られたと見られている。だが、マドリーの現在の状況を受け、コンテは契約を結ぶ自由を手にする代わりに、チェルシーが求める違約金の大幅減額に応じる可能性があるようだ。

『Corriere dello Sport』紙は、「就任するかどうかでなく、いつ就任するかという段階まで話は進んでいる」と報道。コンテがチャンピオンズ・リーグ(プルゼニ戦)のあとすぐに就任するのか、それともクラシコ以降になるかが注目すべきポイントだと報じた。後者の場合は、例えばソラーリが暫定的に代行を務め、その後コンテにバトンタッチする可能性も考えられるという。

 ユベントスやイタリア代表、チェルシーなどを率いてきたコンテが、"白い巨人"の新指揮官になるのか。それとも、ソラーリやグティといったクラブOBが選ばれるのか、あるいは、土壇場でロペテギが踏みとどまるのか…。ペレス会長の決断が注目される。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事