「指揮官として参考にしたいのは“サッカーの発明家”ペップ」 アンリがモナコ監督就任会見で語る

2018年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ペップ流に自分独自の考えをミックスできれば。

モナコの監督に就任したアンリ(右)。これがトップチーム初采配となる男は古巣を立て直すことができるか。(C)Getty Images

 モナコの新指揮官に就任した元フランス代表のティエリ・アンリ監督が10月17日、就任会見に臨んだ。現役時代に世界を魅了したサッカー界のレジェンドは、直接指導を受けた偉大な先人たちから学びつつ、自分の色を出したいと意気込んでいる。
 
 成績不振でレオナルド・ジャルディム前監督を解任したモナコに招聘され、トップチームの指揮官として初めての冒険に挑むことを決めたアンリ。彼が手本とするのは、バルセロナで指導を受けたジョゼップ・グアルディオラと、アーセナル時代の恩師アーセン・ヴェンゲルだ。
 
 英紙『Guardian』によると、アンリは「ペップは参考にしたい監督だ。すべての人に対してこんなことは言わない。正しいとか間違いとかじゃなく、私にとって彼は参考となる人なんだよ」と述べた。

「バルセロナに移籍して彼の下でプレーしたときに、サッカーとはどういうものかを改めて学んだ。ペップとはずっとサッカーについて話せる。彼は眠りもせずにサッカーのことを語り続けるだろう。相手が寝ても、彼はまだ話しているのさ」

「ペップはサッカーにおいて、つねにだれよりも先をいっているんだ。発明家と言ってもいい。自分はそれを近くで見てきた。インスパイアしてくれる人からは学ぶものだよ。ただ、その中で自分独自のものもミックスする必要がある」

 アンリは「これまで指導を受けてきた指揮官の全員から学んできた」と続けている。

「ヴェンゲルは私の目を大きく開かせてくれた人だ。プロとは何か、良いパフォーマンスをするとはどういうことかを分からせてくれた。それは決して忘れない。私と彼の関係は知ってのとおりだ。彼がやっていたことのいくつかは自分もやっていく」

 モナコで監督業を始めることを「夢の実現」と称し、「やるべきことはたくさんあるけど、ここにいられるのが何より幸せ」と語ったアンリは、これから指導者としてどんなサッカーを見せてくれるのか。注目の初陣は20日、リーグ・アン第10節のストラスブール戦だ。
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