若手アタッカー陣を支えるボランチ・遠藤航の自己犠牲「律と翔哉には…」

2018年10月17日 サッカーダイジェスト編集部

攻撃陣の守備の負担をいかに減らせるか

フル出場した遠藤。ボランチの位置でチーム全体のバランスを取った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は10月16日、埼玉スタジアム2002でウルグアイ代表と対戦し、撃ち合いの末に4-3で競り勝った。これで森保一監督が就任した新体制発足以来、日本代表は3連勝を飾った。
 
 この日も若手が躍動した。23歳の南野拓実が2ゴールを挙げれば、20歳の堂安律も代表初ゴールを決め、特大のインパクトを残した。しかし、そんな攻撃陣の若手が気持ちよくプレーできるのは、周囲で支える選手の存在があればこそだ。ボランチでフル出場した遠藤航もそのひとりだ。
 
「前に仕掛けられる選手が多かったので後ろのリスクマネージメントと、前目にポジションを取ってセカンドボールを拾うことは考えながらやってました」と、遠藤はゲームでの狙いを語る。

 さらに「前線には若くて能力ある選手が揃っていますし、特に(堂安)律と(中島)翔哉には攻撃で存在感を出してもらうために、いかに守備の負担を減らせるかみたいな部分は考えている」と話し、前線の若手の能力を引き出すために、彼らの守備の負担を請け負う覚悟を明かしている。
 
 こうした発言には、リオ五輪で主将も務めた遠藤の兄貴分的な要素や、自己犠牲の精神も感じ取れる。
 
 一方で自らの状況に関してはこう語った。
「今はクラブでも代表でも同じポジションでプレーできているのは大きくて、クラブに帰って良いモチベーションで臨んで日本に来てまた自分の良さを出して良い波に乗っていけばいいと思っている。どこかでうまくいかないこともあると思うけど、基本的には自分の良さを出すプレーをやり続けることが大事かなと」
 
 望んでいたボランチでの継続起用によって、まさに充実したパフォーマンスを発揮できている遠藤。11月の2連戦、そして1月のアジアカップに向けて、さらなる進化に期待したい。

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