日本戦の采配に注目!ウルグアイの名将が持つ2つの「ギネス記録」

2018年10月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

率いたW杯ですべてグループリーグを突破。

71歳にして4年の契約延長を結んだタバレス監督。かつてはミランやボカを指揮した経験もある。(C)Getty Images

  10月16日に日本代表と対戦するウルグアイ代表を率いるのが、71歳のオスカル・タバレス監督だ。

 最年長監督として臨んだロシア・ワールドカップで、母国をベスト8に導いた後、退任も取り沙汰されていたが、高齢にもかかわらず4年の契約延長にサイン。2022年のカタールW杯は、なんと75歳で迎えることになる。
  この老将は今月3日、3つの世界記録に関してギネスから表彰を受けている。

 1つは、同じ代表チーム(ウルグアイ)を指揮しての最多試合記録だ。1988~90年の第1次政権、そして2006年から現在に至る第2次政権を合わせると、3日の時点で実に185試合。12日に韓国との親善試合(1-2)が行なわれたため、日本戦は187戦目ということになる。ちなみに、韓国戦を含めた通算成績は、91勝47分け48敗となっている。

 2つ目は、同一国を率いてのW杯最多出場。90年、10年、14年、そして18年と、ウルグアイを4度、本大会に導いている。特筆すべきは、そのすべてで決勝トーナメントに進んでいるという事実だ(それぞれ16強、4位、16強、8強)。

 タバレスが指揮を執らなかった近年のW杯では、94年、98年、06年は南米予選で姿を消し、02年がグループリーグ敗退だから、その差は一目瞭然。文字通り、代えの利かない存在なのだ。

 表彰後、指揮官は次のようなコメントを残している。

「ギネス記録を達成するなんて思いも寄らなかった。私を支えてくれた人たちのおかげだ。誇りに思う」

 温厚な性格で選手たちから父のように慕われ、極めて結束の堅いチームを作り上げて、人口わずか340万人足らずの古豪を再び列強国と肩を並べるレベルに引き上げた名伯楽。日本戦でどんな采配を見せるのか――。
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