セリエAで一番クリーンなチーム? 闘将ガットゥーゾ率いるミランのファウル数が昨季から激減

2018年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

インテルはビッグクラブ内で最多。

ガットゥーゾ監督の現役時代の激しいイメージとは裏腹に、ミランはクリーンなプレーを見せている。(C)Getty Images

 セリエAでは、インターナショナルウィーク後の最初のリーグ戦でビッグマッチが予定されている。インテルとミランのミラノ・ダービーだ。

 10月21日の大一番を前に、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』が興味深いデータを報じた。

 8節を終えた今シーズンのセリエAにおけるファウル数で、1位のトリノ(123回)、2位スパル(118回)、3位サンプドリア(117回)、4位サッスオーロ(115回)に続き、インテルがリーグ内で5番目に多い112回なのに対し、ミランはもっとも少ない69回だというのだ。

 インテルでもっともファウルが多いのは、ダニーロ・ダンブロージオ(16回)。ラジャ・ナインゴラン(11回)、イバン・ペリシッチ(10回)、ミランダ、マルセロ・ブロゾビッチ、クワドォー・アサモア(9回)と続く。

 リーグで2番目に少ないローマ(87回)、3番目に少ないユベントス(94回)をはじめ、ナポリ(98回)やラツィオ(101回)など、その他のビッグクラブと比べ、インテルはファウルが多めと言えるだろう。
 
 一方、1試合未消化ということもあるが、ミランはチーム最多のフランク・ケシエ(13回)を除くと、ルーカス・ビグリアやリカルド・ロドリゲス(8回)など2番手の選手たちでも、前述のインテルの選手たちよりファウルが少ない。

 現役時代、ハードワーカーとして激しいプレーを身上としていたジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるミランのファウル数が少ないのは、興味深いところだ。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、1年前のインテルのファウル数は91回と、今シーズンより21回も少なかったという。ファイタータイプのナインゴランが加入した影響は想像に難くないが、例えばペリシッチも、4回から10回へとファウル数が大幅に増えている。

 ミランは、昨シーズンの開幕後の7試合ではファウル数が97回と、今シーズンより28回も多かった。ガットゥーゾ監督が指揮を執った24試合で5枚もレッドカードが出たことが、今シーズンのミランをより慎重にさせているのかもしれない。

 ただ、ダービーとなれば、選手たちの気合やモチベーションも大きく違ってくるはずだ。決して間違った方向に進むことなく、だが白熱した展開になることが期待される。
 
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