ミランとの新星獲得競争に敗れたパリSGが改革へ着手! 就任前向きのヴェンゲルをGMに招聘か?

2018年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

本人も就任に前向き?

アーセナルを辞任して以来、現場からは離れているヴェンゲル。そんな智将をパリSGはクラブへ招き入れようと画策中だ。 (C) Getty Images

 ミランの強化部門を率いるレオナルドは、フラメンゴのルーカス・パケタ獲得に向け、交渉が基本合意に達したことを明らかにした。多くの強豪が狙うブラジルの新星を確保したのだ。

 そのパケタを狙っていたクラブのひとつが、パリ・サンジェルマンだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、ミランとPSGの提示条件がほぼ同じだったものの、選手がミランを選んだと報じている。そのため、パリSGとしては、補強に失敗したと言えるかもしれない。

 批判の矢面に立たされているのが、スポーツディレクター(SD)を務めているアンテロ・エンリケだ。『ESPN』によると、以前から強化手腕を疑問視されているエンリケSDは、来年1月の移籍マーケットを最後に、職を解かれるという。

 エンリケSDはすでにセルタのスタニスラフ・ロボトカ、ポルトのダニーロ・ペレイラ、ゲンクのサンダー・ベルゲを標的に、1月の補強に向けて動いている。そのため、パリSGは即座に解任をするのは、冬のマーケットへの影響が大きいと見ているようだ。

 だが、それ以降は新シーズンを見据え、強化部門の新体制発足に動くと見られている。そのためのターゲットとして名前が挙がっているのが、昨シーズンでアーセナルの指揮官を退任したアーセン・ヴェンゲルだ。同氏は以前からパリSGとの関係が取りざたされている。

『ESPN』によれば、ヴェンゲルはパリSGに対し、GM就任が選択肢にあることを伝えたとのこと。希望は監督業を続けることだが、重要な役割を担えるのでれば、パリSGの幹部に就任する可能性を排除していないようだ。

 同メディアは、クリスマスが近くなるまでヴェンゲルが決断を下すことはない見込みと報道しており、パリSGは1月のマーケットが終わり次第、エンリケの更迭、そしてヴェンゲル招聘に向かうとした。一方で、バルセロナが関心を寄せるローマのモンチSDも、ヴェンゲルと並んで候補リストに挙げられているという。

 長年率いたアーセナルを去り、現在はフリーのヴェンゲルは、パリSGの誘いを受けるのか。フランス王者は来年1月の補強だけでなく、その後の動きにも注目だ。
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