「さらば、ストライカー問題」ウルグアイ撃破の立役者、ファン・ウィジョを韓国メディアが激賞!

2018年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガンバ&Jリーグ経由で世界に羽ばたくか!?

新体制下で待望の初ゴールを奪ったファン・ウィジョ。韓国代表の最前線に一躍台頭した、まさに救世主だ。)(C)Getty Images

 新生コリアが絶好調だ。
 
 ポルトガル人のパウロ・ベント監督率いる韓国代表は、10月12日にソウルで強豪ウルグアイと対戦。FIFAランキング5位の格上を相手に堂々たるパフォーマンスを披露し、見事2-1で競り勝った。国中が沸き返った一戦で先制点を挙げたのが、ガンバ大阪のエースにして、韓国代表FW陣の救世主ともなっているファン・ウィジョだ。
 
 4-2-3-1システムのCFで先発。Jリーグでも見せているように、左右にポジションを取っては巧みにスペースを生み出し、懐の深いポストプレーで攻撃に幅と厚みをもたらすと、ボールを持って前を向けば貪欲にシュートを撃ち込む。ウルグアイ戦では2列目にソン・フンミン、ナム・テヒ、ファン・ヒチャンの強力トリオを従え、韓国のチームアタックを力強く牽引した。
 
 そして迎えた66分だ。みずからの仕掛けでウルグアイDFのファウルを誘い、PKを獲得する。ソン・フンミンのキックは名手フェルナンド・ムスレラに弾かれたが、鋭くこぼれ球に反応したファン・ウィジョがきっちり押し込んで均衡を破った。得点直後に交代を命じられ、チームはその後追いつかれるも79分に勝ち越しに成功。ファン・ウィジョはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。ウルグアイとは過去7度対戦し、1分け6敗と36年間で一度も勝っていなかったが、ついに初白星を掴んだ。その立役者となったのである。

 
 全国スポーツ紙の『スポーツソウル』は、「試合を通して大いに存在を示したのがファン・ウィジョだ。ベント監督の4-2-3-1システムはもはや哲学とも言えるもの。その頂点で重用されてきたファン・ウィジョがついに初ゴールを決め、結果を残したのだ」と記し、「長く韓国代表はストライカー問題を抱えてきたが、彼はひとつの答えとなるだろう」と期待を込めた。
 
 8月のアジア大会では9得点を奪って大会得点王に輝き、韓国の金メダル奪取に多大な貢献を果たした。入団2年目のガンバでも一躍ブレイクし、J1でここまで13得点を挙げて残留争いを戦うチームを鼓舞している。2015年9月のデビューからA代表では常に当落線上に立たされてきたが、いよいよ突き抜けた印象だ。
 
 飛ぶ鳥を落とす勢いの26歳。ガンバ&Jリーグ経由で世界に羽ばたく日もそう遠くないだろう。
 
参照元:スポーツソウル
 
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