チーム、仲間、C・ロナウド、CL、引退後…“出戻り”ボヌッチ、ユベントスへの想いを熱く語る

2018年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ビッグクラブの指揮官になるのが夢。できれば…」

公式戦全勝を維持しているユベントスのなかで、ボヌッチは攻守で高い貢献ぶりを見せている。写真はセリエA第7節のナポリ戦、C・ロナウドのアシストを受けてダメ押しゴールを決めた後。 (C) Getty Images

 ユベントスのレオナルド・ボヌッチは昨シーズン、6年連続リーグ優勝と圧倒的な強さを誇っていたチームを飛び出し、中国資本となったミランに移籍し、新天地でキャプテンマークも巻いた。
 
 だが、彼はわずか1シーズンでミランを去り、ユベントスへと舞い戻ってきた。10月10日のイタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで、古巣のロッカールームに戻った日のことを問われ、ボヌッチは「不思議な感覚だった」と答えている。
 
「新しい場所にいたんだけど、まるで移籍していないかのようだった。僕は戻ってきたんだ。同じ場所で、見慣れた顔があり、同じように抱擁を交わした。あのロッカールームにまた戻ってきて、見回せばジョルジョ・キエッリーニとアンドレア・バルザーリがいる。素晴らしいよ」
 
 今シーズンのユベントスは、ボヌッチが復帰したのに加え、クリスチアーノ・ロナウドを獲得した。当然、期待されるのは、悲願のチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇だ。
 
 ボヌッチは、「僕やC・ロナウドの加入は別にして、欧州の強豪たちと競い、その夢を叶えられるようなチームを、クラブは作ってきた。C・ロナウドが来て、その夢がさらに現実的な、信じられるものになるのは当然だけど、運や犠牲を厭わない精神、チームワークも大事だ」と述べている。
 
「僕らはそうやってスクデットを7年連続で手にし、コッパ・イタリアでも4連覇を成し遂げ、CLもファイナルに2回進んだ。次は、CLのトロフィーを持ち帰る夢に向かわなければいけない」
 
 C・ロナウドの人となりを問われると、ボヌッチは「とても協力的で謙虚な人間。あれだけの選手が、あれだけ激しく練習し、継続的にやっているのだから、称賛して見習うばかりだよ」と賛辞を寄せた。
 
「継続性やプロ意識、ロッカールームやピッチでの存在感。C・ロナウドには、多くのことを教えられる」
 
 31歳のボヌッチは、すでに引退後の道も思い描いている。「ビッグクラブの指揮官になるのが夢だ。できればユベントスがいいね」と明かした。
 
「だから今、これまで指導を受けた監督たちの秘訣を勉強し、自分のベストを引き出そうとしている。多くの人から『監督になるべき』と言われているんだ。実際、僕も数年前から考えている。そうやって、サッカー界で生き続けていけたらいいね。できれば、僕のユベントスで」
 
 移籍したことで、一度は裏切り者扱いされたボヌッチが、ユベントスのベンチで指揮を執る日は訪れるだろうか。だが、まずはその前に、クラブとファンが願う欧州制覇を実現できるかが注目される。
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