【日本代表】可変システムで「臨機応変さ」を体現したバイプレーヤーは?

2018年10月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

“5トップ”に近い形になるシーンも

パナマ戦で臨機応変に振る舞っていた室屋。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト編集部)

 2018年10月12日にデンカビッグスワンスタジアムで行なわれたパナマとの親善試合、日本の森保一監督は4-4-2システム(南野拓実がトップ下の4-2-3-1とも見て取れる)でスタートさせた。しかし、90分を通してその4-4-2で戦っていたわけではない。
 
 パナマ戦で見逃せなかったポイントのひとつは、攻撃の局面で3バックに変更していたことだ。例えば、4-4-2では右サイドバックの室屋成がオフェンス時は右ウイングバックになってドリブルで駆け上がると、前線にいる伊東純也、南野拓実、原口元気、大迫勇也を含め"5トップ"に近い形になるシーンもあった。
 
 相手の出方というよりも、能動的にシステムを使い分けている印象があった。これがある意味、森保流ということか。今回のメンバー発表で指揮官は「臨機応変さ」を強調していた点を踏まえても、そういう捉え方ができる。
 
 局面によってシステムを変えていたパナマ戦でキーマンのひとりになっていたのが、室屋だろう。右サイドバックとしてもウイングバックとしても及第点以上のプレーを披露していた点は評価に値した。
 
 4-4-2で左サイドバックだった佐々木翔も、時にはCB、時にはウイングバックと複数の役割が求められていたように見えたが、決して監督主導だっただけではない。
 
 室屋のコメント──「試合の流れを見て、前半はウイングバック的に振る舞ったほうがいい」──が示すのは、選手の自主性だ。その意味でも、「臨機応変さ」が見えた試合であったと言えるだろう。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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