【U-19日本代表】アジア選手権に向けて高まる斉藤光毅への期待感。理由は久保建英との関係性にも

2018年10月12日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

FWの斉藤、右サイドの久保で好連係が

流通経済大との練習試合で、斉藤はFWで好プレーを見せた。写真:徳原隆元

 10月19日にアジア選手権の初戦・北朝鮮戦を迎えるU-19日本代表で、斉藤光毅の活躍に期待できるかもしれない。もっとも、それは本人が「前で勝負したい」と言うようにFWとして、である。
 
 U-19日本代表は10月2日にアジア選手権に向けた23名のメンバーを発表。8日から国内キャンプを行ない、11日には流通経済大と30分×4本のトレーニングマッチを組んだ。注目だったのは、その1本目と2本目だった。
 
 2本とも基本システムの4-4-2でスタートし、斉藤光毅は1本目を右サイド、2本目を1本目で2トップの一角に入っていた久保とポジションを入れ替えた。
 
 斉藤は右サイドの1本目では、あまりボールに絡めなかった。チームとしても攻撃に連動性がなく、2トップの一角にいる久保にボールを集めては、孤立してボールロストする回数が多かった印象だった。齋藤も「距離感だったりで、上手く回らなかったりする部分もあった」と振り返る。
 しかし2本目では、斉藤と久保のポジションを入れ替え、ふたりを中心に攻撃が改善された。良くなった要因は、自らの強みを「狭いスペースで(パスを)受けて相手を外す」と言う斉藤を、右サイドの久保が上手くパサーとして使ったからだっただろう。
 
 もっとも、この両者の好連係は流通経済大の試合に限ったことではない。9月に行なわれたU-19ベトナム代表との練習試合でも、久保のクロスからゴール前で斉藤がビッグチャンスを迎えるシーンもあった。
 
 前回大会を優勝しているだけに、日本はアジア選手権で相手に警戒されるだろう。そんな時、日本の攻撃が膠着する可能性は十分に考えられる。だが、2トップの一角に斉藤、右サイドに久保を置けば、彼らの好連係が有効な打開策になるはずだ。
 
 アジア選手権に向けて斉藤は「覚悟とかやってやるぞという気持ちを持って最終予選に挑めたらなと思います。そういう気持ちを結果に出せるように貪欲にやっていきたいと思います」と意気込みは強い。アジアの舞台での斉藤の活躍に期待できそうだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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