山形中央との決勝戦は、壮絶な戦いだった。延長でも決着つかず、再延長までもつれ込む激闘。粘り強い守備と諦めない姿勢を貫き、ついに執念で決勝ゴールを奪い３-２の勝利を収める。まさに全員で掴んだ８年ぶりのインターハイの切符だった。
 
　今年のチームの特徴は、全員がハードワークで貢献する粘り強い守備にある。GK堀込（３年）、荒井（３年）と粟野（３年）のCBコンビ、そして攻守の要となっている庄司（２年）と、182センチの石井（２年）の２年生ボランチコンビが軸になり強固な壁を築く。地区予選では準決勝までの３試合を無失点で抑え、決勝でも２失点こそ喫したが、最後まで足を止めることなく凌ぎ切った。
 
　攻撃は得点力の高い佐藤（３年）と宮阪（３年）の２トップを軸に、堅守から素早いカウンターを仕掛ける。縦に鋭い攻撃がチームの特徴だ。
 
　８年ぶりのインターハイでは、持ち前の堅守と、地区予選決勝で見せたような驚異の粘りを武器に、25年前に先輩たちがマークしたベスト８を超える成績を目指す。チーム一丸となり、強固な一枚岩を築ければ、チャンスはあるはずだ。