エムバペ、ついにラップソングに! 制作したブルガリア人ラッパーが秘話を告白「昔から好きだった…」

2018年10月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

爆発的な再生回数を叩き出した曲の内容は?

サッカー界を中心に人気を集めているエムバペ。ついには、彼の名を冠にしたラップソングまで誕生している。 (C) Getty Images

 わずか19歳でワールドカップを手にしたフランスの"怪童"キリアン・エムバペ。現地時間10月8日にフランス誌『France Football』が発表したバロンドールとコパ・トロフィー(若手優秀選手賞)の候補にノミネートされるなど、その価値はまさに、うなぎ上りである。

 そんなエムバペ人気は他業界にも派生し、ついにはその名を冠にしたラップソングまで誕生した。作曲したのは、「FYRE」というブルガリア人ラッパーだ。

 今年8月15日に「YouTube」で公開された曲は、活きの良いエムバペにふさわしいアップテンポなリズム。歌詞は、「キリアン・エムバペ、エムバペ、バッペ、キリアン・エムバペ~」や「キリアン・エンバペ、最高、最高」、「若き王者、キリアン・エンバペ。お前は捉えどころがない」といったフレーズが繰り返されている。

 この曲はリリースされて以来、フランスを中心に爆発的なヒットを記録し、10月11日現在で99万4778回も再生されている。一体なぜ、この曲は生み出されたのか? パリの地元紙『Le Parisien』の取材に応じたFYREは、制作秘話を明かしている。

「オレたちは元々サッカーが好きで、地元クラブのフーリガンでもあった。それでチャンピオンズ・リーグで活躍している頃からキリアンのファンだったんだ。最近のラップシーンじゃ、フットボーラーの名前を使って歌うことはファッショナブルなことなんだけど、ブルガリアじゃ彼は人気がなくてね。いつか作りたいと思いながらも作曲の話はずっと、くすぶっていたのさ」

 サッカーを愛し、エムバペに先見の明を見出していた彼らに今夏、転機が訪れた。フランス代表のロシアW杯制覇だ。

「フランスはW杯に優勝した瞬間、オレはディレクターに電話して『おい、今すぐ作曲するぞ。キリアン・エムバペ、キリアン・エムバペ~』って言ったのさ。

 そこからは、何かの中毒者のように制作に励んだよ。翌日には作詞と作曲を終え、翌週にはミュージックビデオの撮影と編集を終わらせたんだ。あの時のオレたちは、睡眠不足で狂った連中に見えてたと思う(笑)」

 同インタビューで、「ほんと何かが狂ってるとすら思う。あんな再生回数を稼ぐなんて……大成功さ!」と喜びを爆発させているFYREだが、最後にエムバペに対する称賛を忘れることはなかった。

「キリアンは十代の若者だけど、すでにスーパースターだ。これからの世代のロールモデルになれる。ただ彼自身、何も満足していないはずなんだ。それが凄いよ」

 ちなみに同ミュージックビデオのURLを、FYREはエムバペ本人の元へ、インスタグラムのメッセージを通じて送っているというが、いまだ何ら返答はないという。

 もはや天井知らずのエムバペ人気。これに比例し、ミュージックビデオの再生回数はどこまで増えていくのだろうか? エムバペ自身がどのようなキャリアを歩むかということ同様、興味深いところだ。

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