天性の才能と誰にも真似のできないテクニックを駆使して多くの栄光を手にし、サッカー界の伝説として永遠にその名を残すことになった唯一無二の存在、リオネル・メッシ。31歳となった今も、まだ衰えは見られず、その華やかで偉大なストーリーは継続中だ。
 
　これまでに何度も、本や映像などでその輝かしいキャリアが振り返られてきたメッシだが、このたび、また新たなかたちで彼の人生にスポットライトが当てられることとなった。

 
　10日にメッシが自身のインスタグラムに更新したのは、彼がサーカスのピエロが鼻につける赤いスポンジのボールをリフティングする動画。そして、彼が着ているTシャツには「シルク・ドゥ・ソレイユ」と書かれていた。
 
「太陽のサーカス」を意味するシルク・ドゥ・ソレイユは、カナダで誕生したエンターテイメント集団で、そのアクロバティックで芸術性の高い壮大なショーは、全世界で圧倒的な人気を博している。
 
　そして、1984年に設立されたこのグループは過去に、ビートルズ、マイケル・ジャクソンといった歴史に残るミュージシャンを題材にしたショーを披露した実績があるが、今回、スポーツ選手としては初めてメッシをフィーチャーし、音楽や芸術との融合でその人生を壮大に描くこととなった。
 
　メッシはインスタグラムで「シルク・ドゥ・ソレイユとパートナーシップを結び、2019年に自分の人生とフットボールへの情熱を基にした新たなショーが誕生することをお知らせできるのは、大きな誇りだ」と綴っている。
 
　一方、シルク・ドゥ・ソレイユ側は「メッシという生ける伝説とともに仕事ができることは、大きなスリルだ。彼の残したレガシーを題材としたステージは、サッカーファンはもちろん、多くの人々の心を打つはずだ」と声明を発している。
 
　公演は来年、モントリオールをはじめ、ラスベガス、ニューヨーク、ロンドン、そして東京でも開催される予定だという。
 
　ワイヤーを使ったサーカスらしいアクロバティックなスタント、華やかなコスチューム、そしてミュージカルといった様々なパフォーマンスによって構成されるこの新たな公演、世界的に話題になるのは間違いなく、非常に興味深く、今からとても楽しみである。