久保裕也も成す術なし…ニュルンベルク、ライプツィヒのパスワークに翻弄され続けて6失点の大惨敗!

2018年10月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドルトムント戦の再現は避けたが…

チームとしての良さを全て消されたなかで、2試合ぶりスタメンの久保も存在感を示すことはできず、あえなく途中交代となった。 (C) Getty Images

 10月7日(現地時間)、ブンデスリーガ第7節が行なわれ、ニュルンベルクは0-6でRBライプツィヒに敗れた。
 
 加入間もない状況でフル出場した開幕戦から5節まで450分間連続でプレーし続けるも、前節は初めてベンチで過ごした久保裕也が、再びスタメンに復帰。今回は4-3-3の2列目右サイドで試合開始を迎えた。
 
 2分、スローインからドリブルでペナルティーエリアに侵入した久保。相手DFに防がれるものの、いきなり積極的な攻撃を仕掛け、チームとしてこれまでと違う姿を強敵相手に見せ続けるかと思われた。
 
 しかしその2分後、空いたサイドのスペースをライプツィヒが利用し、ヴェルナーがクロス。DFのクリアが小さくなったところをカンプルがダイレクトシュートでゴール右隅に叩き込んで、早くも先制点を奪う。
 
 7分には、ヴェルナーがエリア左側で相手DFをかわしてグラウンダーのクロス。これをニアで受けたポウルセンがうまく身体を入れ替えてゴールに流し込み、あっという間にリードを広げた。
 
 完全に勢いに乗ったホームチームは、ドリブルで長短のパスを織り交ぜて自在にボールを回しながらニュルンベルクを翻弄し、次々に相手ゴールへ迫る。21分にはザビツァーがカンプルのスルーパスでエリア左に抜け出し、角度のないところからGKブレドロフとポストのわずかな隙間を射抜いた。
 
 さらに32分、フォシュベリがバイタルエリアでヴェルナーとのパス交換からミドル。これはDFに当たってはね返るが、拾ったヴェルナーがすかさずシュートを放つと、ボールは右隅に突き刺さり、ついに前半で4点目を奪った。
 
 攻撃を仕掛けたところで、悪いかたちでボールを失い、スペースを与えて速い攻めを許して大量失点を喫したニュルンベルク。攻守両面で良い部分は封じられ、久保もボールに触れる機会はほとんどなく、ライプツィヒのパスワークにひたすら走らされるだけの時間が続いた。
 
 後半開始直後、ニュルンベルクは久保がドリブルでボールを前に運ぶも、これを奪われるとライプツィヒの攻撃が始まり、アウェーチームは自陣に釘付けにされる。
 
 そんななかで53分、ニュルンベルクはレーベンの右からのクロスにイシャクが頭で合わせる。チームとして初のシュートは決定機でもあったが、これはゴールマウスを捉えることができない。
 
 すると55分、ライプツィヒは敵陣でボールを奪取し、横パスを受けたザビツァーがエリア外から左足を振り抜いてゴール右隅に叩き込む。こちらは、より難易度の高いシュートを確実に決めて5点目を挙げた。
 
 しかしゴールショーは終わらない。4分後、今度はポウルセンが左サイドで難なくDFをかわしてクロス。飛び込んだザビツァーには合わないものの、こぼれ球をヴェルナーがゴールの天井に叩き込んでリードをさらに広げる。
 
 その直後に久保が交代でピッチを去ったニュルンベルクは、力を振り絞って攻撃を仕掛けるも、逆にライプツィヒのカウンターを引き出してしまい、ヴェルナーが独走してエリアに侵入したところでライボルトがファウル。PKを与えるとともに、残り時間を10人で戦う羽目となった。
 
 これで、5節ドルトムント戦に続いての7失点目となるかと思われたが、ここではヴェルナーの真ん中へのシュートをブレドロフが足で止める。それからもニュルンベルクはきわどいシュートを浴び続け、69分にはセットプレーからオルバンに強烈なヘディングシュートを許すが、今度はポストに救われた。
 
 76分にもヴェルナーがわずかに枠を外れるヘディングシュートを放ったライプツィヒ。大差で迎えた後半は幾らか相手へのプレッシャーが弱まり、主力を休ませる選手交代を施すなかで、前半よりは攻められる回数も増えたが、危ない場面は作らせず、逆に攻撃では無理はせずとも積極性は失わず、効率良く10人のニュルンベルクを攻め立てていった。
 
 試合は6点差で終了。ニュルンベルクはドルトムント戦のスコアの再現は避けたものの、何の慰めにもならず、今後へのダメージが心配される試合、結果となった。幸い来週から代表ウィークでリーガは中断となるが、ここで立て直しを図ることができるだろうか。次節は20日、ホームにホッフェンハイムを迎える。
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