「我々にはトップ下が3人もいる」香川真司の“立ち位置”にドルトムント指揮官が言及

2018年10月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ベンチには6人しか入れないのだからね」

アウクスブルク戦の劇的勝利に沸くドルトムント・イレブン。怪我でメンバー外だった香川(左端)もロッカールームで歓喜の輪に加わった(写真はクラブ公式ツイッターより)。

 土曜日に行なわれたブンデスリーガ第7節、ボルシア・ドルトムントvsアウクスブルクの一戦は、壮絶な撃ち合いの末にホームチームが4-3で快勝。途中出場のパコ・アルカセルがアディショナルタイムにハットトリック達成となる劇的弾を決め、大観衆を狂喜乱舞させた。
 
 足首の怪我で欠場を余儀なくされた香川真司も、試合後のロッカールームに顔を出し、チームメイトたちと喜びを分かち合った。自身のSNSを久々に更新、歓喜の集合写真に「みんなおめでとう!」との一文を添えている。
 
 早ければ代表ウイーク明けにも戦列復帰を果たす予定の香川だが、依然として出場機会は限定的だ。この点についてあらためて問われたのが、ルシアン・ファーブル監督である。アウクスブルク戦後の記者会見で、その胸の内を明かした。
 
「何度も話してきたと思うが、4-2-3-1のフォーメーションを選択した場合、いわゆるトップ下のポジションに、我々は3人の選手を擁している。マルコ・ロイス、シンジ・カガワ、そしてマリオ・ゲッツェだ。すべてのフォーメーションが全員にとってやり易いものではない。ベンチには6人しか入れないのだからね」

 
 アウクスブルク戦で存在を示したのが、香川と同様に去就が注目されているゲッツェで、77分に登場すると、その7分後に勝ち越し弾を蹴り込んだ。ファーブル監督は「いまさら論じるまでもない。ゲッツェは常に集中していて。素晴らしいメンタルを維持している」とドイツの至宝を称えた。

 ブレイク明けのリーグ戦、さらにはチャンピオンズ・リーグで早々にゴールという結果を残し、失地を回復できるか。日本が誇る天才アタッカーの奮起に期待だ。
 
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