原口元気が1アシスト、ハノーファーの今季初勝利に貢献! 「たまらないタイミングの美しいクロス」と欧州メディアは称賛

2018年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元実況記者も興奮!

アップもしない状態でフィールドに足を踏み入れた原口は、“消えて”いる時間も少なくなかったが、要所で存在感を発揮。3点目のアシストでは持ち味を発揮した。  (C)Getty Images

 ブンデスリーガ第7節、ハノーファーはシュツットガルトとホームで対戦し、3-1で勝利。今シーズン初勝利をあげた。

 先日発表された森保ジャパンに選出された浅野拓磨は4試合ぶりのスタメン出場、原口元気は3試合ぶりにベンチ入りを果たしたが、試合開始からわずか14分で浅野が交代となり、原口がスクランブル出場。ベンチに退いた浅野は左太ももの裏を手で押さえており、怪我による交代であることが公式ツイッターで明らかになっている。

 久しぶりの公式戦となった原口は、浅野が陣取っていた2列目でプレー。時間が経つにつれ、少しずつチームに馴染んでいく様子を見せた。

 ハノーファーは30分、ボビー・ウッドがヘディングで先制点。さらに前半アディショナルタイムにもウッドが追加点をあげ、2-0で前半を折り返した。しかし、後半開始から5分でシュツットガルトに1点を返されてしまう。

 そしてリードを守り、2-1で突入した後半アディショナルタイム。原口が左サイドから上げたクロスを、ファーサイドでフリーだったイラス・ベブが的確にトラップし、GKの足下を抜くシュートでゴールネットを揺らした。

 この原口のクロスを、ドイツの地元紙『Lattenkreuz』は「その瞬間、原口が見つけたのはベブだった。彼らの閃きによって、ハノーファーは大きな仕事をやり遂げた!」と称賛している。

 スペイン紙『Diario Sport』も、「原口のそれは、視野の広い、美しいクロスだ」と絶賛。ちなみに「SkySpots」で実況担当したアナウンサーも思わず、「たまらないタイミングだな! ゲンキ・ハラグチの見事なクロス!」と興奮しながら称えている。

 長らく出場機会に恵まれなかった原口だが、アンドレ・ブライテンライター監督はシュツットガルト戦の前日会見で「怪我をしてしまったが、彼の実力は疑うべくもない」と発言したばかり。緊急出場という難しい状況で、その信頼に応えることができたといえよう。

 今シーズンの目標を10スコアポイント(ゴール、アシストを含む)を公言している原口にとっては、目標に近づく第一歩となった。

 なおアクシデントに見舞われた浅野は、後半にはベンチに戻っていた。怪我の詳細や復帰時期については、現時点ではまだチームから正式な発表はなされていないが、左太ももの肉離れではないかとみられている。
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