スルガ銀行チャンピオンシッププレビュー|ネルシーニョ監督インタビュー

2014年07月30日 週刊サッカーダイジェスト編集部

「勝利がすべて」

柏を3年連続でタイトル獲得に導いた名将が、初の戴冠に向けて大会への意気込みを語った。 (C) SOCCER DIGEST

――いよいよ後半戦が再開しました。まずは、6勝5分3敗、勝点23の5位で折り返した前半戦の評価からお願いできますか?(インタビューは7月16日に実施)
「前半戦は我々の予定通りの順位、つまりは上位に付けた状態で終えることができたと思います」
――序盤戦は思うように勝ち星が伸びず苦戦しましたが、その後チームの調子は一気に上がりましたね。
「私は常々、選手たちに結果を要求します。当然あの時期も同様でした。勝ち切れなかったり、取りこぼした試合はありましたが、内容やゲームボリューム自体は良かったし、チャンスをしっかり作れていたので、アタッキングサードでの質と決定力のアップが好転した要因だと思います。『作ったチャンスは逃さないように』とずっと伝えていました」
――前半戦は鳥栖や甲府など、引いて守りを固める相手に手を焼いた印象があります。後半戦、そういった相手にはどういった対策を?
「その狙いもあって、今は中断期のキャンプから攻撃面での『プランB』を作っている最中ですね。前半戦の難しい試合を分析するなかで、必要に応じて使える別のシステムを考えて、チームとして取り組んでいます」
 
――スポルティングに移籍した田中順也選手(チーム最多の5得点)の抜けた穴は大きいかと思います。
「プランBを作るきっかけとなったのは、やはり順也の移籍が挙げられます。
彼は調子が良かったですし、彼個人の特徴と他の選手と生み出す左サイドのクオリティーを落とすわけにはいかないというところで、今いる選手を見ながら、どのようにチームレベルを落とさないで対応できるかを探りながらやっています」
――そういったチーム事情のなかで、13節の新潟戦でプロ初出場初先発を果たした小林祐介選手ら若手の活躍は、今後ひとつの鍵となりそうです。
「レイソルの若手は、常に試合に出る準備ができています。おっしゃるように、祐介は自分の持っている力とチームが求めることを十分に実行してくれましたし、秋野(央樹)も実力者です。その他の選手たちも、コンセプトを理解したうえで、チームが必要とした時に、いつでも力を出せる状況にあると思います」

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