「心を動かされるものがあった」残留争い直接対決を制した湘南指揮官が、選手の奮闘に最大級の賛辞

2018年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「勝ちたいと思う選手たちが、泥臭くやってくれるのは嬉しい」

ハードワークと組織力を重んじる曺貴裁監督は、押し込まれながらも懸命に耐えた選手たちの奮闘に心を打たれたようだ。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ29節]鳥栖0-1湘南/10月6日/ベアスタ
 
 湘南ベルマーレにとっては大きな1勝だ。6日に行なわれたJ1リーグ29節のサガン鳥栖戦で1-0の勝利。17位との直接対決を制して暫定13位に浮上し、J1残留に一歩近づいた。
 
 虎の子の1点を守り切って勝利を収めた湘南の曺貴裁監督は、フラッシュインタビューで「鳥栖さんのホームスタジアムでの強さは分かっていました」と述べたうえで、際どい勝負をモノにした選手を次のように称えた。
 
「全員が、ベルトコンベアで言うと、それぞれの部品を作る責任を果たすというか、ひとりも漏らさずに良い製品を作るというような試合をしないといけないと話しました。ゴール前で身体を張る場面が目立ちましたが、監督として非常に心を動かされるものがありましたし、やっぱり勝ちたいと思う選手たちが、泥臭くやってくれるのは嬉しいです」
 
 思い切った攻撃参加が奏功した決勝点のシーンについては、「サイドを崩して真ん中でという形を狙っていたので、(岡本)拓也と山根(視来)で良いコンビネーションを作ってくれたと思います」とトレーニングの成果が表れたと話した。
 
 シュート数5対13という数字が示す通り、湘南は押し込まれる時間が多長く、決定機も幾度となく作られた。それでも身体を張ってゴールを死守し、勝利に結びつけた選手たちの奮闘に、指揮官も感じるものがあったのだろう。

 湘南は、この勝利でJ2自動降格となる17位・鳥栖との勝点差を5に広げた。もちろん、まだまだ予断は許さないが、J1残留に向けた機運は高まっている。次節はルヴァンカップ準決勝の2試合を挟んで迎えるホームでの北海道コンサドーレ札幌戦。連勝を狙いたいところだ。
 
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