広島指揮官、台風影響に複雑な想いを吐露「前半はサッカーができるような状況じゃなかった…」

2018年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

柏の伊東純也は「風があったので積極的に狙っていこうと思って」

日本代表に選出された伊東が2ゴール。代表戦へ弾みをつける活躍となった。写真:徳原隆元

 西日本に接近中の台風25号が、試合に大きな影響を及ぼす結果となぅた。

 2位のサンフレッチェ広島対17位の柏レイソルの一戦は、キックオフ時から台風の影響による強風が吹き荒れた。風下に立った広島は、大きく蹴り出したボールが前に飛ばず、なかなか自陣から前に進めず、クリアボールが逆にピンチを生み出してしまうシーンも見られた。

 そうしたなかで、柏がうまく前半にペースを掴み、3ゴールを奪って快勝。試合後のフラッシュインタビューでは、両チームともに強風に言及する場面があった。

 23分に右足ダイレクトボレーを突き刺し、27分には目の覚めるようなドライブショットを突き刺した柏の伊東純也は、「風があったので積極的に狙っていこうと思って、それがゴールにつながって良かった。(2点目も)ボールが来たら打とうと思っていて、イメージ通りに打てた」と、強風のアドバンテージを活かした2ゴールを振り返った。

 一方の広島の城福監督は複雑な表情を見せた。インタビュアーに「これからどう修正していきますか」と問われると、「修正というか……、なかなか前半はサッカーができるような状況じゃなかった」と、あまりの強風に広島の選手たちがまともなプレーができなかったことを強調。続けて、「ただ前半のあの強風のなかでもゼロで抑えなければならなかったと思うし、もう少し冷静な判断が必要だったかなと思うが、サッカーを振り返るというのは難しい。まあ、リセットはします」と、前半の困難な状況に複雑な想いを吐露した。
 
 これで優勝争いは、2位の広島は勝点56に止まり、依然首位の川崎と並んだまま。得失点差では6ポイントに広がった。翌日に鹿島戦を迎える川崎にプレッシャーを与えたいところだったが、逆に差が開く結果となった。

 一方、残留争いの柏は、勝点を33に伸ばし、暫定ながら13位に浮上している。

 この日はJ2のアビスパ福岡対ファジアーノ岡山が14時から17時のキックオフに変更されるなど、西日本は台風接近の影響による強風が吹き荒れ、リーグ戦の試合運営にも大きな影響を与えている。
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