伊藤達哉、先発も前半途中で交代…ハンブルクは攻撃的な姿勢を貫いて4試合ぶりのゴール&勝利!

2018年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井は積極的な上がりで決定機も迎える

伊藤はこれまでと少し違うプレーで、序盤は存在感を示したが、前半での途中交代……。 (C) Getty Images

 10月5日(現地時間)、ブンデスリーガ2部の第9節が行なわれ、ハンブルクは2-1でダルムシュタットを下した。
 
 ここまで3試合連続無勝利&無得点という4位のハンブルクが、13位ダルムシュタットの本拠地に乗り込んだ一戦。酒井高徳は今回も定位置の右SBでスタメン入りし、伊藤達哉は3試合ぶりの先発出場を果たした。
 
 こちらも定位置である2列目左サイドに入った伊藤だが、これまでのようにサイドに張るのではなく、より中央に位置取ることでこれまで以上にプレーに絡み、左SBのD・サントスとの連係で分厚い攻撃を生み出し、5分のアルプのファーストシュートを引き出す。
 
 7分には、中央でマンガラのスルーパスを受けた伊藤が、ヒールでアルプに好パスを通したが、これは迅速に寄せた相手DFによってシュートタイミングを潰された。
 
 これまで以上に攻撃的な姿勢を見せたハンブルクは13分、ハントが中盤からドリブルで敵陣を突き進み、ペナルティーエリア外から左足のシュートをゴール右隅に突き刺し、4試合ぶりの得点でリードを奪う。
 
 序盤は、右SBの酒井も頻繁にサイドを駆け上がるなど攻撃を意識し、一方で危なげない守備を見せるなど、思い通りに試合を進めていたハンブルクだが、27分に相手のCKで危ない場面を迎えてからは、流れが変わっていく。
 
 立ち上がりは引いて守っていたのを、前からプレッシャーをかけるようになったダルムシュタットは、高い位置でボールを奪って好機を掴み、34分にはドゥルスンが前が空いた状態でシュート。DFに当たってCKとなったものの、ホームチームが迎えた最初の決定機だった。
 
 相手の攻勢によりしばらくプレーに絡めなかった伊藤は、41分にカットインからのクロスを見せるが、直後にナレイとの交代を命じられる。
 
 あまりに早い選手交代だったが、結果的にこれが奏功。45分、ナレイが左サイドからエリアに侵入し、すれ違いざまにボールを受けたホルトビーがゴール左隅を射抜いてハンブルクが追加点を奪った。
 
 後半もハンブルクはボールポゼッションで大きく相手を上回り、相手ゴール前にボールを運んでいくが、ダルムシュタットも時折カウンターで対抗する。
 
 60分過ぎからボールを持つ時間が長くなってきたホームチームは、63分、カウンターからジョーンズのスルーパスを受けたケンペが抜け出し、GKポラースベックと1対1の場面を迎えるが、シュートはクロスバーを越えてしまい、決定機を活かせない。
 
 対するハンブルクは65分にCFのアルプを下げ、MFヤニチッチをピッチに送り出してリードを守ることに意識を傾けるが、67分にはさらなる追加点のチャンス。酒井がマンガラのスルーパスで得点機を得るも、シュートではなくファーサイドのハントへのパスを選び、相手DFに防がれた。
 
 ダルムシュタットは71分、右からのクロスをゴール前でトラップしたスルがフィニッシュまで持ち込むが、枠を捉えられない。その1分後にはドゥルスンが豪快なオーバーヘッドを披露するも、シュートはしっかりミートせず、これもゴールマウスを逸れていった。
 
 その後、互いに攻める姿勢を見せるも決定機は作れず、時計の針は90分を回る。ここでCKを得たダルムシュタットは、ヴルツのシュートをゴール前でドゥルスンが反応良く触れてゴール。ようやく1点を返したホームチームは勢いづき、アディショナルタイムに猛攻を仕掛ける。
 
 92分には酒井のエリア手前のファウルでFKのチャンスを得たダルムシュタットだが、これを活かすことはできず、終了間際のヘラーのシュートも枠を外れ、あと一歩及ばなかった。
 
 一方のハンブルクは3試合連続の無失点とはならず、最後は冷や汗をかかされたものの、4試合ぶりに白星を掴んだ。ホームに戻る次節(21日)は、ボーフムと対戦する。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事