ACLでの逆転負けに韓国人記者が漏らした意外な本音「もっと大差をつけられると思っていた」

2018年10月05日 ピッチコミュニケーションズ

『スポーツ・ソウル』は、「クォン・スンテの足蹴りや頭突きには、眉をひそめざるを得なかった」と報道

ACL準決勝の第1戦をホームで戦った鹿島は、0-2から逆転勝利を収めた。写真:徳原隆元

 10月3日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝ファーストレグで、鹿島アントラーズはホームで韓国の水原三星ブルーウィングスと対戦し、3-2で勝利した。この結果は、韓国でも多くのメディアで報じられている。
 
「後半アディショナルタイムの失点に涙…水原、日本の鹿島に逆転負け」(『中央日報』)
「2-0が2-3に…掴んでいた勝利を逃した水原」(『ノーカットニュース』)
「水原三星、痛恨の逆転負け。決勝行きに"赤信号"」(『スポーツ朝鮮』)

 試合内容を詳しく紹介するメディアもあるが、特に44分に起こったクォン・スンテ(鹿島)とイム・サンヒョク(水原)の小競り合いを取り上げるメディアが目立っている印象だ。
 
 例えば『スポーツ・ソウル』は、「鹿島GKクォン・スンテ、"足蹴り+頭突き"に不快視線」とヘッドラインを置き、「ホームで貴重な勝利を収めたが、鹿島の立場からすれば笑ってはいられない。クォン・スンテの足蹴りや頭突きには、眉をひそめざるを得なかった」と伝えている。
 
 そんな韓国人選手同士の衝突もあり、韓国でも関心を集めている鹿島対水原戦だが、この試合は現地で取材した韓国記者の目にはどう映ったのか。
 
「意外な結果になりましたね。水原の準備状況も見てきましたが、この結果は予想していませんでした」
 
 そう話したのは、韓国記者として唯一来日し、現地で試合を取材したサッカー専門メディア『sportalkorea』のソ・ジェウォン記者だ。Kリーグでも水原の取材を担当する若手記者だが、試合後にプレスルームで感想を訊くと、試合前は鹿島の圧勝を予想していたと語った。
 
「もっと大差をつけられて水原が負けると思っていたんです。というのも、水原はACLこそなんとか準決勝に進出できましたが、Kリーグでは結果が出ていません。最近まで5試合連続で得点がなかったほどです。それに対して鹿島は、ACLやカップ戦も含め連勝を続けており、直近のリーグ戦でも5-0でヴィッセル神戸に勝利したと聞いていましたから、水原が大敗してもおかしくないと予想していたんです」
 

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