【鹿島】内田に始まり、内田に終わる劇的な逆転劇。あのオウンゴールの場面では――

2018年10月03日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「俺がいなくても、後ろに流れていたんで」

殊勲の逆転弾を上げた内田。「普通に打ったら入らないなと思って、ちょっとアウトにかけた」シュートで見事にネットを揺らした。写真:徳原隆元

[ACL準決勝①]鹿島 3-2 水原三星/10月3日/カシマ
 
 劇的な逆転ゴールだった。
 
 2-2で迎えた90+3分、FKのこぼれ球に内田篤人が反応して右足を振り抜く。これはブロックされるも、跳ね返ってきたところを再び、背番号2が押し込む。ボールは相手に当たって、ゆっくりとゴールに吸い込まれた。
 
「最後の最後だから、上がっていただけで。そこにたまたまこぼれてきた」
 
 試合の決着をつけるゴールを挙げた内田だが、開始早々には痛恨のオウンゴールを献上してしまっている。そのシーンについては次のように振り返る。
 
「あれはもうしょうがない。俺がいなくても、後ろに流れていたんで」
 
 たしかに、入ってきたボールに内田が反応しなければ、背後にいた相手に押し込まれていただろう。
 
 アンラッキーな形でのオウンゴールだったが、それを帳消しにする価値ある逆転弾を決めている。ある意味、内田に始まり、内田で終わった逆転劇だった。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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