【CL展望|トッテナム×バルセロナ】苦境のチームを救うのはケインか、メッシか⁉

2018年10月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

バルサはここ3試合勝利なしと失速。

故障者/トッテナム=フォルム(GK)、アリ(MF) バルセロナ=S・ロベルト(DF)
出場停止/トッテナム=なし バルセロナ=ウンティティ(DF)

 インテルとの初戦で手痛い逆転負けを喫したトッテナムは、バルセロナが相手と言えども、何としても勝点3が欲しいところだ。
 
 とはいえ、チーム状態は決していいとは言えない。故障者が続出しているのだ。
 
 ハムストリングを痛めているMFデル・アリは欠場濃厚で、司令塔のクリスティアン・エリクセン、MFムサ・デンベレ、DFリーダーのヤン・ヴェルトンゲン、右SBのセルジュ・オーリエ、さらに守護神ユーゴ・ロリスまでもが故障を抱え、出場が微妙な状況だ。
 
 ロリスが間に合わない場合、2番手のミシェル・フォルムも膝を痛めて戦線離脱しているため、第3GKのパウロ・ガッサニガがゴールマウスを守ることなる。9月29日のハダースフィールド戦では、好セーブを披露して完封勝利に貢献したとはいえ、バルサの強力攻撃陣を相手に不安がないと言えば嘘になる。
 
 鍵を握るのは、やはりエースのハリー・ケインだ。プレミアリーグではここ2試合で3ゴールと調子は上向きなだけに、好調のルーカス・モウラらがいい形で主砲にボールを送り込めるかがポイントだ。
 
 対するバルサは、国内リーグ直近3試合で2分け1敗とここにきて失速している。その最大の原因は、不安定な守備陣だ。事実、29日のアスレティック・ビルバオ戦の後にキャプテンのリオネル・メッシが、「守備を改善する必要がある」と、珍しく公の場で苦言を呈している。
 
 とりわけ、最終ラインの要であるCBジェラール・ピケが失点に繋がるミスを連発しているのは気掛かりだ。相棒のサミュエル・ウンティティが出場停止なのに加え、右SBのセルジ・ロベルトも故障で欠場の可能性が少なくないなど、万全ではないDFラインが、抜群の得点力を誇るケインを抑え込めるか。
 
 もちろん、バルサにも、そのケインを上回る決定力を有するメッシがいる。1節のPSV戦でいきなりハットトリックを達成するなど、千両役者ぶりを見せつけた。
 
 中盤のセルヒオ・ブスケッツやイバン・ラキティッチがトッテナムのハイプレスを掻い潜れれば、前線にはこの大エースが待っている。
 
 ケイン対メッシ。エースの役割を全し、苦しいチームを救うのはーー。
 
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