「C・ロナウド? ディバラがいる!!」圧巻ハットで異才を放ったユーベの10番を伊紙が絶賛! 本人の自己評価は?

2018年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

異才を放った背番号10

ハットトリックを叩き込んで満足げな表情を浮かべたディバラ。そのパフォーマンスは、まさしく圧巻であった。 (C) Getty Images

 大黒柱不在の穴を埋めたのは、背番号10の点取り屋だった。

 10月2日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)グループHの第2節が行なわれ、ユベントスが3-0でヤングボーイズを下した。

 公式戦8連勝で迎えた一戦。ユーベは、頼みのエースであるクリスチアーノ・ロナウドが、前節のバレンシア戦で、相手選手に対する暴力行為で一発退場を命じられたため欠場。そんななか異才を放ったのが、アルゼンチン代表FWのパウロ・ディバラである。

 開始早々の5分、レオナルド・ボヌッチのロングフィードにペナルティーエリア内で反応。これをワンタッチで仕留めて、幸先よく今シーズンのCL初ゴールをマークしたディバラは、33分に味方のシュートのこぼれ球をねじ込んで2点目をゲット。そして69分には、クアドラードの折り返しに身を投げ出しながら押し込んでハットトリックを達成した。

 C・ロナウドの不在をむしろエネルギーに変え、研ぎ澄まされた得点感覚を見せつけたディバラ。そんな背番号10を現地メディアも褒めちぎっている。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、「C・ロナウドがいない? ここにはディバラがいる!!」と銘打ち、次のようにサマリーを記している。

「彼はまさに童顔のアイドルだ。風貌も実年齢も24歳以下のまさしく"ヤングボーイ"は、スイスのヤングボーイズを相手に素晴らしい夜を過ごした。ユーベでは2013年以来となるCLでのハットトリック達成者となった彼は、フィリッポ・インザーギ、アレッサンドロ・デル・ピエロに肩を並べた」

 地元メディアから称賛を受けたディバラ自身も、試合後にイタリア衛星放送「Sky Sports」に対し、「こんな試合がしたかった」と結果に満足感を示しながら、さらにC・ロナウド不在の影響についてもコメントした。

「僕はこんな試合がしたいと思っていた。みんなが正しいメンタリティーでチャレンジしていたし、かなり良かったと思う。

 クリスチアーノとの関係に磨きをかけるべきかって? それはもちろんそうだよ。だけど、今夜は彼がいなくても僕たちがチームとして問題ないことを証明できたと思う。彼がいないのは簡単なことではないけれど、僕らはそれに関係なく試合に集中しないといけない」

 今シーズンは開幕からC・ロナウドの影に隠れ、先発メンバーから外されることもあったディバラだが、「何試合か外れたことで『プレーしたい』っていう意欲が沸いて、もっと洗練されたんだ」と語ってもいる。

 エースの不在を完璧に埋める殊勝な働きで、ユーベを単独首位に浮上させたディバラ。ゴール量産態勢に入った感もある背番号10の勢いは一体どこまで続くのだろうか。
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