「メッシはエスパニョール移籍に近づいていた」 ポチェティーノ、13年前の真実を振り返る

2018年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メッシを止めるのは不可能。大事なのは楽しむこと」

ポチェティーノ監督が言うように、トッテナムの選手たちはメッシとの対戦を楽しみ、勝利を手にできるか。(C)Getty Images

 トッテナムは10月3日、チャンピオンズ・リーグでバルセロナとホームで対戦する。そのバルサの街のライバルクラブ、エスパニョールで2006年まで選手としてプレーし、2009年から2012年まで監督も務めたマウリシオ・ポチェティーノにとっては特別な一戦だ。

 ポチェティーノ監督は以前、バルサのエースであるリオネル・メッシがかつて、「エスパニョール移籍に迫っていた」と明かしたことがあったが、『ESPN』によると、ポチェティーノ監督は今回も当時を振り返っている。

 メッシがエスパニョールに移籍しなかったのは、プレシーズンに行なわれるバルサ恒例の親善試合、ジョアン・ガンペール杯で、メッシがユベントス相手に好プレーを見せたからだと明かした。

 ポチェティーノ監督は、「彼がエスパニョール移籍にとても近づいていたと聞いた。バルサがジョアン・ガンペール杯でファビオ・カペッロ監督率いるユベントスと対戦したシーズン(2005年)だ」と述べた。

「そのジョアン・ガンペール杯でメッシがあまりにもファンタスティックだったから、カペッロが試合後に彼を絶賛したんだ。それでバルサはエスパニョールへの移籍を急きょ取り消し、メッシをチームに残したのさ」

「だから、もしもメッシがジョアン・ガンペール杯に出ていなければ、彼はエスパニョールでビッグスターになっていたかもしれない。そしてエスパニョールがいまのバルサみたいになっていたかもね。そうしたら私たちはチームメイトになっていたし、いまでも私はエスパニョールで彼を指導していたかもしれないよ!」
 
 一方で、ポチェティーノ監督は今回の対戦を前に、「解決策を見つけようとはしない」と、メッシを止めるのは不可能だとも述べている。

「選手たちには、『史上最高の選手のひとりであるメッシとの対戦を楽しむように』って伝えるよ。心配するより興奮しないといけない。メッシは、いつか自分の子どもや孫に自分が対戦したことを自慢できるくらいの選手だからね」

「彼を止める策を見つけるのは困難だ。不可能だと思う。大事なのは楽しむことだ」

 ただ、初戦でインテルに敗れたトッテナムは、バルサが相手でも白星を必要としている。選手たちは、ポチェティーノ監督の指示どおりに楽しんだうえで、勝利をもぎ取ることができるだろうか。
 
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