町田がサイバーエージェントの子会社化を表明!背景にあるのは「人材育成」

2018年10月01日 サッカーダイジェスト編集部

11億4800万円で全株式の8割を譲渡

今季は33試合終了時点でJ2リーグ3位。優勝争いに絡んでいる。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 株式会社ゼルビア(FC町田ゼルビア)は10月1日、株式会社サイバーエージェントの子会社となる方針を発表。第三者割当増資による80㌫の株式を11億4800万円で譲渡し、サイバーエジェントグループの傘下に入る。
 
 町田は公式ホームページ上で「サイバーエージェントグループの一員となり、そのグループシナジーを活かす形でJ1ライセンスの取得とJリーグのトップクラブへの成長を共に目指して参ります」と表明した。
 
 グループ参画の背景にあるのは、人材育成。町田は、「町田に生まれ、町田で育ち、町田から世界へ」という理念のもと、少年サッカーチームからスタートして、後にトップチームが結成されたクラブ。人材の採用・育成・活性化に力を入れているサイバーエージェント側は「当社とFC町田ゼルビアは親和性が高く、共に理念に共感した」と、買収の理由を説明している。

 なお、大友健寿社長は継続して社長を務め、チームは後日開催する臨時株主総会を経て、グループ参画が正式に決定する。

 今季のJ2リーグで優勝争いを演じている町田だが、先日公表されたクラブライセンス判定で来季のJ1ライセンスを取得できなかった。ホームスタジアムの拡張、天然芝の練習場、クラブハウスの整備などの諸条件を満たせず、仮に2位以内に入っても今季のJ1昇格は叶わない。
 
 練習場の整備については、サイバーエージェントからの支援を確約されており、ホームスタジアムの町田市立陸上競技場に関しても、昨年に町田市が改修を策定。悲願のJ1ライセンス取得に向けて大幅な改革を進めている。
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