4発快勝のフランクフルトは開幕戦以来の白星! ハノーファーは4連敗…長谷部フル出場、浅野は出場せず

2018年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

原口は今節もメンバーを外れる

レビッチ(中央)は見事な突破力でゴールを生み出し、勝利の立役者に。一方、長谷部(右)は安定したプレーで「縁の下の力持ち」として、5試合ぶりの勝点3奪取に貢献した。 (C) Getty Images

 9月30日(現地時間)、ブンデスリーガ第6節が行なわれ、フランクフルトは4-1でハノーファーを下した。
 
 ともに日本人選手を擁することで、「日本人対決」も期待された一戦だが、フランクフルトは長谷部誠が最終ラインの中央でスタメンに名を連ねたのに対し、ハノーファーは浅野拓磨がベンチスタート、原口元気は今回もメンバーを外れた。
 
 試合はホームのフランクフルトが主導権を握り、相手に圧力をかけながら、敵陣深くに攻め入り、幾度もフィニッシュまで持ち込む。長谷部は最後尾で守備のバランスを取りながら、必要に応じて中盤に上がって危険を未然に防ぐ他、敵陣では的確にボールを繋いで攻撃陣をフォローしていった。
 
 対するハノーファーは、守備ではスペースを空けて相手の侵入を許し、ボールを得ても攻撃を組み立てられず、なかなか前線にボールを繋ぐことができない。
 
 攻勢のホームチームは36分、CKからプレーでトッロが入れた浮き球のパスをペナルティーエリア内でアレが競り勝って頭で中央に落とすと、エヌディカがダイレクトボレーで合わせ、ゴールネットを揺らす。
 
 さらにアディショナルタイム、スローインを受けたアレが右サイドからドリブルで中央へ持ち込み、レビッチヘパス。DFを背にしたレビッチはうまく身体を入れ替えてフリーとなり、GKエッサーとの1対1を制して追加点を挙げた。
 
 フランクフルトが2点をリードして迎えた後半、前半に良いところがなったハノーファーは、フュルクルク、ワラセに代えてウッド、ヴァイダントのFW2人を投入し、状況打破を図る。
 
 このテコ入れは奏功し、ハノーファーは攻勢に立って、ホームチームの陣内で試合を進め、ゴール前にも再三ボールを運んでいく。スペースを利してパスを繋ぎ、局面での当たりは前半より強さを増し、個々の競り合いでも勝てるようになった。
 
 ところが59分、久々に攻撃を仕掛けたフランクフルトは、アレが頭で落としたボールをレビッチが拾い、強引にDF2人をかわしてから右に流すと、フリーのデグスマンが無人のゴールに流し込み、さらにリードを広げる。
 
 フランクフルトには大きな3点目、ハノーファーには痛恨の3失点目となり、勢いを得たホームチームが気落ちしたアウェーチームを攻め込む展開が長く続く。そんななかで69分、ハノーファーはコルブに代えてムスリジャを投入。これで交代枠は全て使用され、浅野の出場はなくなった。
 
 終盤は、余裕を持ったフランクフルトがハノーファーの反撃を難なくしのぎ、逆に攻撃では83分にウィレムスの左からのクロスをダ・コスタが頭で合わせるなど、決定機を作り出す。
 
 このままスコアは動かず終了かと思われたが、意地を見せたハノーファーは87分、ウッドが右サイドを抜け出して入れたクロスを、ムスリジャが中央で合わせて1点を返した。
 
 しかしフランクフルトは90分、デグスマンのスルーパスからヨビッチが流し込み、再び点差を3に戻して試合を終えた。長谷部は安定したプレーを維持し、フル出場を果たしている。
 
 開幕戦以来の勝利を飾ったフランクフルトは10月7日に敵地でホッフェンハイムと対戦し、4連敗でいまだ勝ちなしのハノーファーは6日にシュツットガルトをホームで迎え撃つ。
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