またも勝てず…メッシ&ブスケッツを温存のバルサ、ホームでA・ビルバオに痛恨のドロー

2018年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

3試合連続で勝利から見放される。

カンプ・ノウでは14連勝中だったA・ビルバオにドロー。バルサは休ませたかったメッシとブスケッツを、後半の早い時間に投入せざるを得ない苦しい展開を強いられた。(C)Getty Images

 現地時間9月30日に実施されたラ・リーガ第7節、バルセロナ対アスレティック・ビルバオの一戦は、1-1のドローに終わった。

 チャンピオンズ・リーグのトッテナム戦(10月3日)を直後に控えるため、ローテーション制を採用したバルサ。リオネル・メッシとセルヒオ・ブスケッツのふたりをベンチに置いてスタートを切った前年チャンピオンは、序盤からA・ビルバオのハイプレスに苦しんだ。
 
 ルイス・スアレス、フィリッペ・コウチーニョを中心に必死にマークをはがしにかかるものの、次から次へと迫りくる赤と白のジャージの重圧に、進路を阻まれ、中盤ではパスミスを繰り返し、エリア内にボールを運ぶこともままならない。

 26分にはアルトゥーロ・ビダルのシュート性のパスが最前線のスアレスにつながったものの、振り向きざまに放った一撃は、果敢な飛び出しを見せたA・ビルバオの若き守護神ウナイ・シモンに止められた。

 そして、その悪い流れのまま41分、ついに先制ゴールを許す。左サイドに流れたマルケル・スサエタのクロスを、逆サイドを駆け上がったオスカル・デ・マルコスにダイレクトで叩き込まれた。

 最下位レガネスに逆転負けを喫した前節に続き、連敗を喫するのか。

 嫌なムードが漂いはじめたカンプ・ノウの空気を変えたのは、やはりエースのメッシだった。4分前に怪我のセルジ・ロベルトに代わって出場していたブスケッツに続き、55分、ビダルとの交代でピッチに入ると、それを合図にジワリジワリとバルサがペースを取り戻す。

 ただ、この日もゴールは遠かった。コウチーニョのシュートはクロスバーに阻まれ、ジョルディ・アルバのパスを受けて放った77分のメッシのシュートも、左のポストを叩く。ようやくメッシのパスをムニル・エル・ハッダディが押し込んだのは、終了間際の84分だった。

 その後も猛攻を仕掛け続けたバルサだったが、焦りもあってフィニッシュに精度を欠き、あと1点が奪えない。連敗こそ免れたものの、ラ・リーガでは3試合連続で勝利から見放されることとなった。

 トッテナム戦後に行なわれる次節は、敵地メスタージャでのバレンシア戦。4試合連続での未勝利は絶対に許されない中、エルネスト・バルベルデ監督はチームにどのような修正を施すのか。昨シーズンに無敗街道を突き進んだ4-4-2に戻すのか、このまま4-3-3を使い続けるのかも、注目したいポイントだ。
 
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