「首脳陣は受け入れようとしたが…」クロップが米会社の人気ドキュメント撮影に待った! 一体なぜなのか?

2018年09月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

マンCの作品が世界的に人気を博すなかで…

今シーズン、躍進するリバプールを支えるクロップ監督は、そんなチームを追おうとする撮影クルーの依頼を拒んだ。その理由は一体何なのか? (C) SOCCER DIGEST

 一つのドキュメンタリー作品がサッカー界で話題沸騰となっている。アメリカのネット通販販売会社「Amazon」が制作する『All or Nothing』シリーズだ。

 同シリーズはこれまでNFLのチームに焦点を当て、クラブの承諾の下に躍進の舞台裏に迫ってきたが、ついにサッカー界に進出。今年8月15日に昨シーズンのプレミアリーグで圧倒的な強さを誇ったジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティの1シーズンを追った作品を、世界200か国以上に向けてリリースした。

 日本でも字幕版が公開された同作品には、グアルディオラ監督がいかにクラブを常勝軍団へと導いたかが克明に記録されており、サッカーファンだけでなく多くのスポーツファンの間で人気を博している。

 そんな『All or Nothing』のサッカー版の第2弾として、「Amazon」の制作チームは、ユルゲン・クロップ率いるリバプールの撮影許可を取ろうとした。しかし、それは断られてしまったようだ。英紙『Daily Mail』は、その背景について報じている。

 一体、なぜリバプールは断ったのか――。同紙によれば、アメリカ人オーナーのジョン・ヘンリー氏を始めとするクラブ首脳陣は企画を受諾し、カメラを入れる準備ができていたようだが、作品の主役になるであろう"熱血漢"クロップがそれを拒んだという。

「クラブの首脳陣はいつから撮影を始めるかという話し合いまで始めようとしていたが、それを最終的な段階で拒否したのはクロップだった。彼は人に気付かれずに観察するなかでクラブの内情を晒すことから得られるものは何もなく、カメラに映った時に人々の行動は変化すると考えたようだ」

 また同紙は、2012年に制作された6部構成のクラブドキュメンタリー『Being Liverpool』において、当時の指揮官だったブレンダン・ロジャース監督の立場が上手く表現されていなかったことを知っていたため、今回の件を拒否したとも綴っている。

 なお、リバプールに断れてしまった「Amazon」は、次回作のため、ドイツの絶対王者バイエルンとの交渉に臨んでいると報じられている。

 熱血漢として知られるクロップを始めとして、個性的なキャラクターが揃うリバプールだけに、作品となれば魅力あふれるものになっただろう。しかし、それを頑として拒んだあたりに、28年ぶりのリーグタイトルに懸けるチームの意気込みが感じられる。はたして、彼らは戴冠を成し遂げることができるだろうか。

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