残留を賭けた死闘、柏vs鳥栖戦は痛み分け! 最終盤のビッグチャンスで権田が神懸かりな…

2018年09月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

最後まで3ポイントを追い求めて攻め合ったが

残留争いの直接対決は1-1のドローで決着。鳥栖の金崎(右)は敵地で圧倒的な個の輝きを放った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ第27節]柏 1-1 鳥栖/9月22日/三協F柏

 暫定順位が17位の柏レイソルが、16位のサガン鳥栖を本拠地に迎えた一戦。残留を懸けたサバイバルの直接対決は、1-1の引き分けで決着した。
 
 キックオフ直後から両雄とも、鋭いフォアチェックで相手ボールを追う。コンパクトな中盤を保って迅速な攻守の切り替えを遂行するも、なかなかそれぞれの前線の基準点であるオルンガ、F・トーレスに効果的な形でボールが収まらない。個人での局面打開や中盤での潰し合いに終始し、チャンスらしいチャンスは掴めないままだった。
 
 30分過ぎから金崎の抜け出しを突破口としながら、徐々に鳥栖がカウンターを軸に手数を出していく。小野やパスや福田のフリーランも活きはじめ、柏を自陣に押し込んでいった。
 
 しかし、均衡を破ったのは日立台の主だった。40分だ。オルンガの落としを受けたベテラン大谷が絶妙なスルーパスを前線へ通し、裏のスペースに躍り出た小池が中央へ折り返し。このグラウンダーのクロスに呼応した瀬川が3戦連続となるゴールを蹴り込み、ワンチャンスをモノにしたのだ。流麗なパスワークからの一撃にスタンドが沸き返る。3戦連続で完封中だった鳥栖の堅牢をこじ開けた。

 
 1点を追う鳥栖は後半開始早々49分にF・トーレスがフリーヘッドを放つも、力なくGK桐畑の正面へ。一気にギアを上げ、勢いのまま同点とするのだ。52分、三丸の右CKをフリーで待ち構えた金崎が豪快ヘッドでゴールにねじ込み、咆哮を轟かせた。鳥栖は62分に金崎が際どい直接FKを繰り出し、68分にはふたたびF・トーレスが好機を迎えるが、渾身のヘディングは枠を捉えられなかった。
 
 後半はボール回しこそするものの、いまひとつ攻撃に閉塞感があった柏は、70分にようやく決定機を迎える。大谷のクロスを途中出場の江坂がドンピシャヘッドで合わせたが、GK権田のファインセーブに阻まれた。78分にはゴール前の混戦からオルンガが至近距離ボレーで狙うも、これはゴールマウスを大きく外れてしまう。88分にはゴール前のこぼれ球を山崎が押し込む最大のチャンスを得たが……権田の神懸かりなセーブで万事休す。
 
 両者ともに最後まで激しく攻め合い、3ポイントを追い求めたが、結末は1-1の痛み分け。柏は連敗を2で止め、鳥栖は連続無敗を4試合に伸ばした。

【柏 1-1 鳥栖 PHOTO】試合前、中村航輔の姿を激写!残留を賭けた死闘は痛み分けに終わる。

【鳥栖PHOTO】圧倒的な個の輝きを放った金崎夢生

 
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