6年ぶりEL参戦のチェルシー、チェアマンが敵地ギリシャまで駆け付けたサポーターに粋な計らい

2018年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

サッリ監督は過密スケジュールを懸念。

ギリシャまで応援に駆け付けたサポーターに、ポテトチップスを差し入れるチェルシーのチェアマン、バック氏。粋な計らいを見せた。(C)REUTERS/AFLO


 チェルシーは9月20日、ヨーロッパリーグ(EL)開幕戦でPAOKと対戦し、敵地で1-0と勝利した。6シーズンぶりの参戦となるELの舞台で白星発進に成功している。

 チャンピオンズ・リーグ(CL)の常連であるチェルシーがELに出場するのは、優勝した2012-13シーズン以来のこと。不振を極めた2015-16シーズンはEL出場権をも得られなかった。

 チェルシーのチェアマン、ブルース・バック氏が粋な計らいを見せたのは、PAOKの本拠地があるギリシャのテッサロニキまで応援に駆け付けたサポーターに、感謝の気持ちを伝えるためだったのだろう。

 英紙『Daily Mail』によると、バック氏は試合前、ポテトチップスや水をサポーターに差し入れたという。試合後に本人が明かしたところによれば、ポテトチップスは10袋で22ユーロ(約2800円)相当だったようだ。

 試合は7分にウィリアンが決めたゴールを守り切り、チェルシーが勝利を手にした。遠征に来たサポーターもなんとか報われたかたちだ。
 
 ただマウリツィオ・サッリ監督は、ELを戦うことによる過密スケジュールの影響を懸念している。

 英公共放送「BBC」によれば、休養のためにエデン・アザールを今回の遠征メンバーから外したサッリ監督は、「イングランドのチームにとって、ELは非常に難しい大会だ」と述べている。

「イタリアでは、木曜にギリシャで試合をする場合、(リーグ戦の開催を)月曜夜にしてくれと頼める。だが、(23日の日曜日に敵地でウェストハムと対戦するチェルシーは)63時間後にまた戦わなければいけない。もちろん、今後のことは分からないが」

「いまは大きな問題ではない。まだ6試合しか戦っていないからね。だが、今後は問題になるかもしれない。できれば1、2試合を残してグループステージ突破を決めたいものだね」

 PAOK(ギリシャ)のほか、BATEボリソフ(ベラルーシ)、モル・ヴィディ(ハンガリー)と対戦するチェルシーは、指揮官の願いどおり、早い段階で決勝トーナメント進出を決めることができるだろうか。
 
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