「ムトウは特大の驚きとなる!」武藤嘉紀を地元紙が“ポジティブな8要素”のひとつに

2018年09月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プレミアリーグへの翻訳が済まされていない」

スーパーサブとしての出場が続いている武藤。なにを置いてもプレミア初ゴールを決め、そこから波に乗りたいところだ。(C)REUTERS/AFLO

 開幕からここまで1分け4敗と、早くもトンネルに迷い込んだ感のあるニューカッスル・ユナイテッド。順位はブービーの19位と事態は深刻ながら、地元紙『Newcastle Cronicle』はあくまで前向きだ。
 
 同紙が掲載したのは、「それでもポジティブに考えられる8要素」という特集企画。「5試合中4試合は昨シーズンのトップ6が相手だった」「大黒柱ジョンジョ・シェルビーに復調の気配」「サロモン・ロンドンは4-2-3-1システムでこそ活きる!」などで、なかには希望的観測に近いトピックスも列記されている。
 
 そのなかのひとつに挙がったのが、「ムトウの本領はまだよく分からない」というもの。今夏最大の移籍金950万ポンド(約14億2500万円)で加入した武藤嘉紀ながら、ここまで出場は4試合にとどまり、56分間しかプレーしていない。だからこそ武藤は面白い存在だと、同紙はそう論じている。
 
「950万ポンドのストライカーはいまだ本領を発揮していない。本来のポジションではないアウトサイドで起用されている割には、溌溂としたプレーを見せているが、ファンはムトウがどういう選手なのかをよく理解していないのだ。昨シーズンのマインツでは出色の出来を披露したものの、まだブンデスリーガからプレミアリーグへの翻訳が済まされていないのである」

 
 そして以下のように書き綴って、期待を寄せるのだ。
 
「ラファ・ベニテス(監督)はそれでも厚い信頼を寄せている。ひとたびプレミアリーグに適合すれば、ムトウはゴールもアシストも決めるはずだと太鼓判を押すほど。なによりニューカッスルのファンが特性を理解していないのだから、相手チームもよく分かっていないだろう。すなわち、ここからの数週間でムトウがフィットの度合いを高めれば、特大のサプライズを提供する可能性は大いにあるということだ」
 
 なんとも説得力に欠けるが、ファンもメディアも武藤のプレーをより長く観たいと思っているのは間違いないようだ。
 
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