神戸がバルサ化を加速!! 「4-2-3-1を作り上げた」スペイン人新監督の手腕に懸かる期待感

2018年09月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界各国で監督・コーチを歴任してきた経験豊富な手腕に期待

神戸の新監督就任が決まった“ファンマ”ことファン・マヌエル・リージョ氏。神戸をいかなるチームに再構築してみせるだろうか。(C) Getty Images

 17日、午後3時過ぎから始まった神戸の新体制会見。電撃的な吉田孝行監督(41)の解任に伴い、新監督として壇上に上がったのが、52歳のスペイン人指導者、ファン・マヌエル・リージョ氏だった。冒頭の挨拶で「こんにちは」と語り始めた指揮官は、新天地での抱負を語った。
 
「ヴィッセル神戸、そして日本という国へ来る扉を開けてくれたことに感謝しています。長い期間、プロフェッショナルとして仕事をしてきた中で強調したいのが、まずは私がこのクラブに貢献できる人材として捉えていただいたこと。そして、これから私が考えないといけないのは、ピッチ上のアーティストともいえる選手たちに対してどう貢献できるか、ということです。そのチャンスを与えていただいたことに感謝しています」
 
"ファンマ"(愛称)ことファン・マヌエル・リージョ氏は、29歳の若さでUDサラマンカの監督に就任。スペインだけでなくメキシコやコロンビアなどで監督を務め、チリ代表のアシスタントコーチ、かつて清武弘嗣が在籍したセビージャでは助監督を務めていた。近代サッカーの先駆者で、マンチェスター・シティで指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ監督に師匠と仰がれる存在。05年からリージョ氏が2年間にわたって監督を務めたメキシコのドラドス・シナロアで、グアルディオラ氏は現役最後のキャリアを過ごした。新監督とともに登壇した三木谷浩史会長と三浦淳寛スポーツダイレクターは、経験豊富な手腕に期待を寄せた。
 
「世界のサッカー界の人が誰でも知るイノベーターを獲得できる可能性があるということで、私もバルセロナと様々な方々に相談させて頂きながら。我々とのフィット感も見て、この方が来れば我々が目指すものと同じ方向を目指していけるだろうということで、お話をさせて頂いた。ポゼッションサッカーの開拓者。まさか、来てくれるとは思っていなかった」(三木谷会長)
 
「アジアナンバーワンを取るために、ステップアップする時期に来ている。我々の目指す攻撃的なポゼッションサッカーを作り上げてくれる監督。4-2-3-1のシステムを作り上げたのもファンマだし、時代の最先端を行く人」(三浦スポーツダイレクター)

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