「不安や焦りもあった…ゴールを決めたかった」 C・ロナウドが待望の初ゴール後に本音を吐露

2018年09月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊紙は「“宇宙人”が人間らしい一面を見せた」と伝える。

4節についにセリエA初ゴール。C・ロナウドは試合後、安どの表情を浮かべた。(C)Getty Images


 2018年9月16日は、クリスチアーノ・ロナウドにとって新たな歴史を刻んだ一日となった。セリエA第4節のサッスオーロ戦で得点を挙げ、ユベントスでのセリエA初ゴールを記録したのだ。

 キエーボ、ラツィオ、パルマと、開幕からの3試合でも積極的にゴールを狙っていたC・ロナウド。待望の瞬間は、サッスオーロ戦の50分に訪れた。相手のクリアがゴールポストに当たった跳ね返りを押し込んで先制点を奪取。さらに15分後には、カウンターから追加点も決めた。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、C・ロナウドは試合後、衛星放送『Sky Sport』で「レアル・マドリーから移籍して以来、少し不安があった。みんなの期待が大きかったから」と、安堵した様子をうかがわせている。

「人生はこういうもの。僕は良い仕事をしている。新しいリーグに適応できるように、チームメイトたちが素晴らしく助けてくれている。ゴールを決めたかった。うれしいよ」

 これまで数多くのゴールを決めてきたC・ロナウドでも、新天地でなかなかネットを揺らせなかったことへの焦りがあったようだ。『Gazzetta dello Sport』紙は、"火星人"や"宇宙人"などと称されるC・ロナウドが「人間らしい一面を見せた」と伝えた。

 19日のチャンピオンズ・リーグ開幕に向け、「大好きな大会。運に恵まれるといいね。難しいグループだけど楽しみ」と意気込んだC・ロナウドは、自身のSNSでも初得点を喜んだ。

「ユーベのユニホームで初のドッピエッタ(2得点)を決められて、とてもうれしい。そして何より、このチームにとって重要な勝利に貢献できたのがうれしいよ!」
 
 一方で、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、「不安になる必要はまったくなかった。これまでの試合でも何度かチャンスはあった。彼はとても慌てていたが、2点目は素晴らしかったね」と述べた。

 相手選手にツバを吐くなどして退場となったドグラス・コスタについてアッレグリ監督は、「ファウルがその前にあったのだろうが、こういうことがあってはいけない。ツバを吐くのは許されない行為だった」と厳しく非難している。

「ドグラスは素晴らしい男なんだ。彼も分かっているはずだよ。これで数試合出られないし、それは損害となる。ボールをキープしなければいけなかったのに、彼はひとつのファウルに対する反応で挑発に乗ってしまった。言い訳できないリアクションだ。当然、クラブから処分はあるだろう」

 いずれにしても、チームは開幕4連勝を飾り、ライバルたちに差をつけつつある。C・ロナウドの"足かせ"も外れた。悲願の欧州制覇と前人未到のリーグ8連覇を目指す「老貴婦人」は、どこまで飛躍できるだろうか。
 
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