「先発から外され怒り狂っていた」 ベイル、昨シーズンのCL決勝のゴラッソを振り返る

2018年09月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

自分はスタメンにふさわしいと感じていた。

開幕から3戦連続でゴールを決めるなど絶好調のベイル。ベンゼマ(背番号9)やアセンシオ(右)と形成する前線ユニットも機能性は高い。(C)Getty Images


 レアル・マドリーのガレス・ベイルは、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で途中出場から2得点を挙げ、チームを大会3連覇に導いた。

 英紙『Daliy Mail』のインタビューでベイルは、「あのときは、正直怒り狂っていた」と、先発出場できなかったことへの怒りがあったことを明かしている。

「自分はスタメンにふさわしいと感じていた。それまでにも得点を決めていたしね。あの怒りを忘れるのは難しかったと思う」

 しかし、出場してすぐにベイルは華麗なオーバーヘッドで勝ち越しゴールを決めた。マルセロからのクロスを見事ゴールにつなげたベイルは、「トラップという選択もあった」と振り返っている。

「でも、なにかトライしなければいけない状況だったんだ。トライしなければ起こり得ない。考える時間があると、実現しないんだ。反射的に決めなければいけないああいう時っていうのは、意外と最高の結果が出たりするものなんだよ」

「ボールがどこに向かったかは正確に分かっていた。僕の頭がそちらに向いたのは映像でも分かるはずだ。蹴った瞬間に良い感じだと分かった。(ピッチに落ちた衝撃も)感じなかったくらいだよ」

 昨シーズンのCLでは、クリスチアーノ・ロナウドもユベントス戦でオーバーヘッドによるゴラッソを決めている。どちらのゴールが上かという問いに対してベイルは、「僕が言うことじゃない」と答えるにとどまった。

 決勝では超絶ゴールを含む2得点と大活躍したベイルだが、前述のように怒りを感じていたからか、試合後には出場機会を求めて移籍することも辞さない姿勢を見せた。
 
 しかし、マドリーの状況はその後劇的に変わった。ジネディーヌ・ジダン前監督が退任し、C・ロナウドがユベントスに移籍。ジュレン・ロペテギ監督が新たに就任した。

 ベイルは、「もちろん、あれだけのビッグプレーヤーがいるのといないとでは少し違ってくる」と、C・ロナウド退団の影響に言及している。

「いまは少しリラックスしているかもしれないね。ひとりの選手としてよりひとつのユニットとして仕事をしている。まとまりのあるチームになれるんじゃないかな」

 マドリーに残留したベイルは、ラ・リーガの開幕から3試合連続でゴールをマーク。4節のアスレティック・ビルバオ戦では得点できなかったが、それでも好調を維持していることに間違いはない。プレミアリーグ復帰の噂も絶えないベイルは、いつかプレミアに戻りたいかとの質問に「イエスともノーとも言える」と答えた。

「いつだって、復帰して、自分のホームリーグでプレーしたいと思うものだ。家が恋しいという想いは、部分的にだがつねにあるものだよ。でも、いまは世界最大のクラブでのプレーと、トロフィーを勝ち取ることを楽しんでいる」

 C・ロナウドが去ったリーガの地で、ベイルはどれだけのゴールとタイトルを積み重ねていくのか。そして、いつかプレミアリーグに凱旋する日は訪れるのだろうか。
 
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